母校の閉科 | 愛知県現役介護士が教える介助ストレスを軽減する心理カウンセラー

愛知県現役介護士が教える介助ストレスを軽減する心理カウンセラー

現役介護士が介助者の立場に立って辛い介護のメンタルをサポート。
認知症による被害妄想、暴言、異食、徘徊・・・仕方ないとわかっていても辛い。
そんなあなたに、介助が少しでも楽になるように、衣服・食事・入浴・排泄などのアドバイスさせていただきます。

長文になりますがよろしくお願いいたします。
私の気持ちです。

昨日は、初めての大学の同窓会でした。

私が介護の基礎を学んだ短大の専攻科福祉専攻一年課程は、この3月19日を持って科を閉じることになりました。

今まで総勢259名卒業生を送り出した専攻科…

卒業生が、戻ってくる場所がないのは、辛いからと、専攻科をよくしたってくれていた先生が、同窓会として、発足させると、いうことで、急遽決まり、今回の同窓会を企画したのだとか。同窓会は、Zoomと、リアルとで、参加を募り、49名参加したそうです。

私は、11期生でしたが、専攻科出来て、20年だったそうです。
子どもから高齢者まで見れるようにと開設した科だったそうでしたが、3年前に介護の学校出ても国家試験を受けて合格できなければ、介護福祉士を取得することが出来なくなり、学校を出るだけ(卒業試験はありました)で、介護福祉士を取れる大きなメリットを失ったことにより、余計に拍車がかかり、3人しか入学者がいなかった年もあり、長年マイナスだったそう。
私の時は、定員20名の15名でした。

東三河は、ここ、2、3年で一気に手を引く学校が、閉校したりして、相次ぎ無くなってしまった。
これで、東三河は、1つの専門学校以外、介護福祉士を学ぶ学校は無くなります。

今年は、5人送り出して科を閉じることに。
大学は、授業ごと、教室が変わることが多いのですが、専攻科だけは、実施実習以外、座学の教室は、固定されていたので、思いれもありました。

介護福祉士実習室や学んだ教室は全て、普通の教室や幼児教育保育科の実習室に変わる予定で工事が明日から開始の為、昨日が最後の姿だったようです。
工事が入るため、今の学生は、別の教室で卒業式を迎えるとのこと。

何か複雑…(._.)だし、最後ぐらい、卒業生を送り出してから工事すればいいのにと、少し、憤りも感じました。

先生も退職されるとのことで、研究室も倉庫になるらしく、既に1月22日に茶道室へ一時的に引っ越ししたのだとか。
話を聴いていて、何かまさしく追い出される感覚を受けて余計に悲しくなりました。

一言いいたいのは、何でこのご時世に今もそうだけど介護士不足、必要だと言われているのに、こうして学校の科を閉じてしまわないといけなかったのか、国家も介護の質の向上させるためと言っておいて、学校卒業しても、国家試験受からなければ意味がなくしてしまうのか。
首を余計に絞めていると感じている私です。
そして、はっきりいって悔しいです。

私は、余計に介護になる人が減るし、質の向上は、図れないと感じている。
なぜか、現場で学ぶしか無くなるから、かといって、介護士不足もあり、全く研修してなく、入社してすぐに、先輩から見て真似る介護をして、それも、間違った介護をしている人がいれば、そのまま伝わってしまう訳で、現場経験から介護福祉士を目指すしかない施設が、多いのに。
学校を卒業したことによって、介護の知識以外にも人間的にも凄く成長させてもらった訳で。
学校で学んだ一年は大きかった。

初めて、専攻科は、私が唯一許された、安心できた居場所でもあった。
だから、卒業しても、たまに大学の先生に会いに行ったり、行ったタイミングで、時には、卒業生として、急遽、授業の一幕を在校生の前で、現場の声として、話をさせてもらった時もありました。

介護以外にも例えば、死生観や、障がい児者、ボランティア活動など、今の心の私の根っこにある、優しさだったり、人に役に立ちたいとかの思いを強くはっきりさせてもらいました。

同窓会としては、残るけども、先生も科も形跡が無くなるのは、悲しいけど、これからは、より一層学校で学ばさせて頂いたことをどう活かすか、後輩へ繋げていくか、語っていくのかが、介護の知識や技術を含め現場でも卒業した私たちに与えられたことだとも感じました。