無断外出 | 愛知県現役介護士が教える介助ストレスを軽減する心理カウンセラー

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現役介護士が介助者の立場に立って辛い介護のメンタルをサポート。
認知症による被害妄想、暴言、異食、徘徊・・・仕方ないとわかっていても辛い。
そんなあなたに、介助が少しでも楽になるように、衣服・食事・入浴・排泄などのアドバイスさせていただきます。

認知症あるある①

題「無断外出」

この間、利用者さんが、無断外出をされました。(゜ロ゜)
私の施設では、一般と呼ばれている介護の必要のない普通の高齢者と少し介護が必要な高齢者が同じ施設内で暮らしているケアハウスにすんでます。昔の施設のため、部屋もバラバラで、分かれていません。(゜ロ゜)

そのため、玄関は、今は、コロナで封鎖状態でしたが、だいぶ緩和されて散歩や買い物出入りできるようになりました。(^-^)
一般の高齢者は、2人ほどシルバーで仕事に行かれたりとされてます。
利用者は、出入り自由になりました。

面会は、コロナの予防接種の用紙を出せば家族は、中まで入れるようになり、その他は、玄関先にあるパーティションで、お話しすることになってます。

入居の施設では、課題となっているのは、認知症の方々の対応です。
認知症でも、まだ、施設に戻ってこれる方は、いいのですが、中には、迷ってしまう人も見えます。そのため、迷う人は、基本的に家族がいなければ外出さえ許されてません。
本来なら介護士が、散歩とかつれていってあげれればいいのですが、入浴介助だったり、人数が居ないため、手がまわらないのです。(._.)

認知症の方々は、なかなか、自分が出掛けたいというときに、行動されるので、事務所の職員が、見てないときにスルッと出ていってしまうことが多々ありました。(^_^;)

この間も、本人は散歩のつもりで施設を出たようですが、用事で、部屋に伺った時、2度ほど時間をおいて行きましたが、居室にいないことを不審に思った私は、事務所に伝えて、モニター(防犯カメラ)をみさせてもらい、無断外出が発覚、出て行かれたのは30分以上前でした。

外出簿も記入なく、事務所職員2人と幸い探し始めて10分後には、見つかったのですが、本人は「こんなにいい天気だから散歩に出たくて出た」とのこと。
確かにこの日は、散歩日和でした。
利用者の気持ちも分かるので、心痛かったです

常に施設内で暮らしている利用者は、外にはほとんど出られないので、外が雨降ってたり、寒かったり、日が上る、日が暮れることも、分からなくなってしまいます。
会話も天気の話をしてもよく、外に出られないのだから意味がないとも言われることも。
「確かにな」と…言葉につまる私です。(._.)

無断外出の利用者は、何もなく帰ってきたので良かったのですが、本来は、事務所で毎回止めて外出しないように対応してましたが、今回は、不運にも事務所が気づけなかった。(._.)
だけど、発見者が私なので、私は、勿論、介護記録や、事故報告書を書きました。

が…問題として、今回みたいに、無断外出とかで、居なくなった場合の対応が、あまりにも軽すぎて驚きました。(゜ロ゜)
上司からは、「探しようがないから軽く近くを探してみてダメなら家族と警察に届けでる」とのこと。施設ごと対応の仕方は、まちまちです。

今までの施設は、例えば、職員総出で探すとか、もし何かあったときは、この一体を探すとか決めておくとかしていましたが、ないことに驚きました。そこは、改善を申し伝えましたが、わざわざ休みの職員を呼び出したり、探しに行くのは、無理だ。だからといって、出勤している職員が探しに出たら、人が不足するので、出来ないのとことでした。「人の命かかっているのですが…」と思いました。
m(。≧Д≦。)m

今回の無断外出、久しぶりに、ハラハラしました。住宅街であり、近くには、高速道路や、大きな道路があるので、無事に帰ってきてこれたのは不幸中の幸いでした。(^-^)

今日は、無断外出(専門用語だと、エスケープ)の話でした!( ^▽^)