購入経緯
リユースショップの動作未確認ジャンク品を購入しました。
最近はフィルムカメラ人気の影響で、以前はジャンク箱の常連だった機種も少しずつ値上がりしています。
今回購入したのは、そんな一台であるNikon F80Dです。
Nikon F80について
F80は2000年4月に発売されたAF一眼レフカメラです。
ちょうどフィルムからデジタルへ移り変わる時代に登場しました。
当時のニコンのラインナップは、
- F5・F6…プロ向けフラッグシップ
- F100…中級機
- F80…ミドルクラス
という位置付けでした。
しかし、この頃にはデジタル一眼レフも動き始めていました。
1995年頃には業務用デジタル一眼レフが登場し、1999年にはニコン初の本格デジタル一眼レフ「D1」が発売されます。
まさにデジタルへ移行する真っ只中だったわけです。
とはいえ、当時のデジタル一眼レフはAPS-Cサイズが主流。
画質という点では35mmフィルムの方が優れている場面も多く、フィルムにはまだ十分な需要がありました。
しかもフィルム代も今とは比べものにならないほど安かった時代です。
F100とF80
プロ機のF5やF6はAF性能や耐久性が素晴らしい反面、とても大きく重いカメラでした。
そのため、プロでもF100を愛用する方は多く、現在でも人気があります。
ただし人気があるとはいえプレミア価格というほどではなく、新品価格を知っている人からすると驚くほど安く購入できます。
ではF80はどうでしょう。
以前はジャンク箱の常連でした。
しかも壊れていなくても格安。
そんな扱いだったのですが……
最近は少し事情が変わってきました。
以前ほど見かけなくなり、中古価格も少しずつ上昇しています。
F100との違い
F100最大の魅力は、多くのニコンFマウントレンズに対応していることです。
AFレンズだけでなく、多くのMFレンズも使用できるため、非常に汎用性が高いカメラです。
一方、F80は基本的にAFレンズ向けの設計です。
この点だけを見るとF100に軍配が上がります。
しかし、今のフィルムカメラユーザーは複数台所有している方も少なくありません。
例えば、
- 今日はマニュアルカメラで街歩き。
- 今日は友人を撮るからAFのF80。
そんな使い分けも十分楽しめます。
フィルムカメラだからこそできる贅沢ですね。
F80DとF80S
F80には
- F80D
- F80S
の2種類があります。
F80Sはデータバック付きモデルで、撮影日時や撮影情報をフィルムのコマ間へ記録できます。
そのため現在でもF80Sの方が人気があります。
良いところ
- 約520gとF100よりかなり軽量
- コンパクトで持ち歩きやすい
- AF性能は現在でも十分実用的
- レンズの制限を除けばF100に迫る性能
- 「腐っても中級機」と言える完成度
悪いところ
- 加水分解によるベタつきが発生しやすい
- 使用できるレンズに制限がある
ベタつきについては、
無水アルコールで古いコーティングを落とし、
その後に保護クリームを塗ることでかなり改善できます。
中古購入時の定番メンテナンスですね。
このカメラについて
今回購入した個体も、
- 裏蓋
- グリップ
のラバーが加水分解しており、かなりベタベタしていました。
無水アルコールで丁寧に清掃し、保護クリームで仕上げたところ、気持ちよく使える状態まで復活しました。
簡単な動作確認では、
シャッター、液晶、AFとも問題なさそうです。
ジャンク品としては十分な当たり個体でした。
まとめ
昔のF80は、
「F100が買えなかった人が選ぶカメラ」
そんな印象がありました。
それでも当時の価格は8万〜10万円。
決して安いカメラではありません。
しかし今は少し違います。
「F80だから使いたい。」
そう考える人が確実に増えてきました。
軽くて、性能も十分。
中古価格もまだ比較的手頃。
フィルムカメラブームの今だからこそ、F100の陰に隠れていたF80の魅力が見直されているのかもしれません。
ジャンク箱で見つけたら、ぜひ一度手に取ってみてください。
思っている以上に「ちょうどいい」フィルム一眼レフです。


