この頃暑さも一息ですが、今年の酷暑続きで食欲も落ちているのではないでしょうか。
体力つけようと、つまみにから揚げ、とんかつや油ものの摂りすぎでは。
夏痩せに夏太り、どちらも生活の乱れを言い表す言葉です。
そこで、連日の暑さで疲弊した身体をいたわる食事と、もう一つの臓器と呼ばれ、注目を集めている腸内細菌叢(そう)、腸内フローラに注目して見ました。
この時期、食事にうまく採りいれたいのが発酵食品です。
ヨーグルトやチーズを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、忘れてならないのが、味噌、しょうゆ、麹(こうじ)、ぬか床、コチュジャン、豆板醤、ナンプラーなどの発酵調味料です。
これらの食品には、独特の風味や味わいがあり、食欲をかきたててくれます。
発酵食品には、夏に乱れがちな腸内環境を整える働きもあり、乳酸菌やビフィズス菌などが腸内にバランス良くいると、栄養吸収を高めるだけでなく、下痢や便秘など消化器系の不調改善にも効果があるようです。
中でも、野菜のぬか漬けなどに含まれる植物性の乳酸菌は、生きたまま小腸や大腸にまで届くと言われ、植物性の乳酸菌は小腸の免疫力を高め、大腸では腸内細菌叢の善玉菌を増やすといいます。
さらに、野菜の食物繊維は、乳酸菌などに体に良い働きをする細菌のエサになります。
まさしく、この暑い時期弱った胃を整える、最良の食品と言えます。
日本の伝統的な発酵食品、みそや麹、ぬか床などを上手に活かして、夏に弱った胃腸を整えましょう。