街中が一年中で一番熱くなるだんじり祭りも終り、こんなことでいいのと思うくらい街中がひっそり。
体も心にも秋風が忍び寄ってきていると実感しています。
今年のだんじり祭りは本宮が台風の影響でどしゃ降りで、お祭りに参加している人皆さん、ずぶ濡れで、中には寒さで震えている子供さんも見受けられました。
あとで気が落ちて、風邪をひく人が多く出るのではと思うほどでした。やっぱりそうらしいですが。
ところで、今の時期、彼岸のころは暑さも一段落し急に寒くなったりしますが、この頃にはひと夏蓄積された「自覚なき冷房病」の影響も出始め、こむら返り・肩こり・下痢・便秘と爽やかな秋空とは裏腹に、夏のツケに苦しむのもこの頃です。雨で濡れなくても風邪をひいたりよくします。
秋の風邪予防の基本は、汗の管理です。真夏は汗をかいても暑いので冷えにくいのですが、秋になると汗でぬれた肌から冷えて、風邪をひきやすくなります。
秋の風邪予防は吸湿速乾、吸湿速乾の肌着などをうまく活用して、汗の管理を上手にしましょう。
東洋医学では肌には衛気という肌のバリアがあると考えます。
そのメカニズムは、まず汗で冷えると寒気がする、これはバリアを破って冷えが進入したサインです。
次に汗が出せなくなって暑さがこもる。
そのあとで疲れや発熱などの風邪の諸症状を引き起こす。
そのため風邪予防は衛気を供給している「腎」から考えなくてはなりません。
「腎」には漢方の鹿茸が良く効くのですが、こもった暑さには牛黄です。
夏の間に消耗した気血を補うためにも、これからの時期鹿茸と午黄の複方製剤が有効です.