得意なことを見つけたいですか?
それならたくさん失敗してください。
でも大きな失敗はしないでください。
大きな失敗、小さな失敗、そして得意の見つけ方について、以下で詳しく語ります。
この記事を読めば、得意の見つけ方がわかりますよ。
小さな失敗とは
小さな失敗とは、すぐに引き返せる失敗。失敗してもゼロに戻るだけの失敗。使ったお金と時間以外の損害のない失敗です。
- 新しい仕事にチャレンジしたけど辛くてやめた
- アフィリエイトをやってみたけど続かなかった
- ハンドメイド商品を売ってみたけど売れなかった
- youtubeをやってみたけど続かなかった
これらはすべて小さな失敗です。
何かにチャレンジして、望んだ成果が得られなかったというただの結果です。
小さな失敗は得意を見つける鍵
強調しておきたいのは、小さな失敗はいくら繰り返してもマイナスにはならず、お土産がつくということ。
上にあげた失敗も、時間とお金を使っても望んだ成果が得られませんでしたが、得たものもあります。
- やってみた仕事について詳しくなれた
- ブログ運営やライティング力がついた
- ハンドメイド販売の大変さがわかった
- 動画編集の能力が身に付いた
こんな感じで、小さな失敗にはお土産がつくのです。失敗することで経験値が上がるのです。
だから小さな失敗はどんどんしたらいい。
得意なことがわかってくる
もう一つ、小さな失敗の利点は、得意なことがあぶり出されてくるという点です。
小さな失敗をたくさんして、いろいろな可能性をつぶしていく中で、つぶれずに残っていく選択肢が必ず見つかります。
つぶれずに残っていく選択肢、
つまり得意なことの特徴として
- 細々とでも続いている
- 特に訓練しなくても、なんとなくできてしまう
この2点があげられます。
これらがいわゆる得意なことというやつです。
得意なことを必死で探している人もいますが、得意なことを探すのではなく、苦手なことをつぶしていった先に得意なものだけが残る。
小さい失敗は得意なことをあぶり出すために必須なのです。だから小さな失敗はたくさんするのが、得意を早く見つけるコツです。
私の場合、見つかった得意なことは
- webライティング(断続的に5年)
- 販売・接客業(ほぼ継続して10年)
意識して続けようとせずとも続いているのがこの2つです。
大きな失敗とは
では、避けるべき大きな失敗とはなんでしょうか。
それは心身の健康を損なってしまうことです。
私の場合、教員になってうつ病になってしまったのが大きな失敗です。
今でも体調の波が大きく、週5日フルタイムで働くことはできません。
大きな失敗の前には前兆がある
大きな失敗には前兆があります。
- 頑張っても人並にできない
- 体調に異常をきたす
私の場合、
- 塾講師のバイトが辛くて5キロ痩せる
- どれだけ努力しても同期ほど先生らしくなれない
- 体調の悪い日が続く(腹痛、気分障害、不眠)
私に起きていた大きな失敗の前兆はこれでした。塾講師のバイトの時点で「あ、この選択肢は失敗」と気が付いていたら、小さな失敗で止められていたかもしれません。
大きな失敗でも得るものはある
大きな失敗は完全にネガティブなものかと言われれば、そうではないと言えます。
こちらもやっぱりお土産がつくもので、
- 教員をした経験
- 今まで続いている人間関係
- 学問への関心
これらは教員をしていなかったら得られなかったものです。特に人間関係リセット癖のある私には、今まで続いている人間関係というのは奇跡的で得難いものです。
大きい失敗をしてしまう危険な考え
「成功するまで継続すれば、失敗なんてない」
この考え方、すごく危険。
成功する前に心身の健康を害したらどうするんでしょうか。
これは大体成功した人のポジショントークです。成功できたのはその人に適性があったから。
適性がない分野でどんなに頑張っても努力の無駄。花は咲きません。世の中には無駄な努力というのも存在するのです。
得意なことは選り分けるもの
ダイヤのようなものが10粒目の前にあります。9粒は偽物で1粒が本物です。一つずつ丁寧に見て、本物かどうか判断していきますよね。最初の5粒は偽物でした。では、この5粒を見たことは何の意味もなかったのでしょうか。
そんなことはないですよね。5粒が偽物だと判明したことで、残りの5粒の中に本物があることがわかる。本物を見つける確率は偽物を見分けるごとに上がる。
得意なことを見つけるというのもこれとまったく一緒で、偽物、つまり向いていないことを選り分けていった先にしか見つからないのです。
チャレンジをして失敗をするというのが偽物を見つける手段。そう考えると失敗も得意なことを見分けるために必要なことだと考えられます。
選択肢の多い現代では、ダイヤのようなものは10粒ではなく30粒かもしれないし、100粒かもしれません。でもやっぱり、地道に選り分けていくしかありません。