不動産の抽選に当たりやすくする方法:不動産会社の裏側


私は、数年前まで大手マンション販売の「M不動産販売」に勤めておりま
した。その際、知り得た裏情報を提供します。


マンション購入を検討しておられる方もいらっしゃると思います。

その際の手助けになればと思います。

立地の良いマンションや、人気のあるマンションを探している方で、実
際に購入の1歩手前までを経験した方なら、ご存知の事だと思いますが、
人気のあるマンションはほとんどの場合「抽選」です。


それは、ある一定の申し込み期間を定めて、申し込み者を募り、その後、
抽選をして契約者を決めるというものです。

さて、本題です。


本当に抽選を公正に行っているのでしょうか。答えは「NO」です。


抽選をする前にあらかじめ契約者は決められているのです。


では、どのような人が当選するのかというと、

簡単にいえば「金持ち」です。

売主からすれば、契約後スムーズに引渡しまで進みたいものです。


ローンなどがきつい人で契約後に銀行から金が借りられなく、

契約解除になった場合、またはじめから購入者を探さねばなりません。


(ローン解約は違約金がありません。)


契約解除になったら抽選で外れた人に買ってもらえばいいのではないか
と思いますが、その頃には他の物件を購入している場合が多くなり、

実際には難しいのです。

また、駐車場が戸数に対して80%しかないマンション等は車を持ってい
ない人を優先的に当選させたりします。


抽選は、原則公開で行いますが、抽選する日は月曜日の朝9時から等、

一般人には来づらい時間帯に行いますので、

ほとんど抽選の結果を見に来る人はいません。

モデルルームでは壁に申し込み状況を部屋ごとに張り出し、

申し込みがあればバラを刺すということをする場合もありますが、

あれも全くのデタラメです。


本当は15人ぐらいしか申し込みがなくても50個ぐらいのバラを刺してあります。


そうすることによって新規で来た客が人気物件だ
と勘違いして、その日に申し込みをするパターンがあるからです。

毎日6時頃にモデルルームに行って、その日の最終のバラの数を数えて、
次の日の朝一にバラの数を照合してみた結果を不動産会社に話したら、
面白くなると思います。


どんなに人気のないマンションでも最終日には全戸にバラが刺さっています。

では、次に「どうすれば抽選に当たりやすくなるのか」です。

【営業マンと仲良くなる】
これは、かなり大事です。

横柄な態度を取っていると「あの客はムカつくから落選させてやろう。」

という事は日常茶飯事に行われています。


逆に仲良くしていると、情が沸いてくるので「ローンはキツいけど、あ
の人の為に頑張ってみるか。」という事もあります。


【嘘でも「この物件以外は全く検討していない。」と言う】
これは、最後まで貫きとおす事をお勧めします。営業マンを困らせよう
と思って「この物件以外に3、4件購入を検討している。」等と言うと、
抽選の際に落とされます。


当選してから、「他の物件に当選したからやめる」と言われたら困るからです。


確実に当選したら買ってくれる人を当選させます。


【イベントには出来るだけ全て参加する】
マンション販売には「管理説明会」や「眺望見学会」等、多くのイベントがあります。


これに参加することによって、営業マンへの信頼度も上がりますし、

他の営業マンにも顔を売ることが出来ます。


これによって、当選者を決める会議で「あのイベントによく来ていた人だね。」となり、

当選させてやろうということになります。


【そのマンションに自分をあわせる】
例えば、駐車場が戸数に対して80%しかないマンションの場合

「当選したら車を売ってもよい」等と嘘でもいいので伝えます。

後で取り消しても良いのです。


駐車場の抽選は、後日行われるので、その時に実際に抽選を見に行けばよいです。


80%の確率で駐車場は当選するのですから。

不動産の抽選に当たりやすくする方法:不動産会社の裏側