どこの職場に行っても「仕事が出来ない人」「やる気のない人」っていますね。
○そもそも「仕事できない」とは?
「仕事ができない」とは、「何かとミスが多い」「ペースが遅く進みが悪い」「責任感がない」など、仕事をしている上で組織に利益を与えられないどころか、同じ職場で働いている人の負担になってしまう人が「仕事がでいない」存在として扱われます。そもそも向き不向きがあるので、仕事がその人に合っていないということもあるのですが、「仕事が出できない人」は、「仕事に向きあう姿勢」にそもそも問題があったりするので、仕事を変えたところで仕事ができるようになるとは言えません。

○仕事できない人の特徴
①「自分の中では仕事ができていると勘違いしている」「自分は一生懸命仕事をやっていると思い込んでいる」「自分が遅くて迷惑がられていることに気づかない」
仕事できない人は、自分が今どういう状況なのかや、自分の実力をはっきり把握できていない場合が多いです。自らの能力や物事を客観的に見る力が欠けていることが原因です。自分はできている(自分がテキパキ仕事を出来ている、又は一生懸命仕事をやっている)と感じているため、もし仕事のスピードが遅くてもペースを上げようなどとは考えません。基本的に自分に甘く楽観的過ぎる場合が多いので、本人にミスが多くても「他の人に比べると少ない方だ」などと甘く考えてしまう傾向にあります。はっきり言って「仕事を一生懸命やるかどうか」「勤怠管理をきっちりする」ということも大切ですが結果に対して給料が支払われているわけですからそういうことを考える(理解する)能力も大切なんです。

②「自己中心的で、仕事は自分のペースで行えば良いと思っている」「自分がちゃんと仕事をしなくても周りの人がフォローしてくれるだろう(周りの人が助けてくれて当たり前と思っている)」
仕事ができない人は、仕事は同僚や取引先の協力があって成り立っていると認識していないため、周りへの影響を考えずに自分のペースで行っています。自分の締め切りしか気にしておらず、周りの人の状況に配慮しようという姿勢が少ない場合のが特徴です。自己中心的な性格が原因になっている場合が多く、相手の都合などお構いなし。仕事できない人といわれる人の担当分は終わっても、配慮のなさが原因でプロジェクト全体が期限までに完了しないこともしばしばあり、結果的に仕事ができない人といわれてしまいます。又、こういう仕事の出来ない人がいるとその人のフォローをするために同じ部署の人が残業をしてまでして対応しなければならなくなる事が起こりますね。その結果、仕事の出来ない人に仕事が余割り振られず(仕事が出来ない人が残業せずに定時に帰る)仕事の出来る人に仕事が割り振られて残業をせざるを得なくなるということが発生する事態になる。本来ならば仕事の出来ない人を退職させればよいのだがそういう人に限ってなかなか会社を退職しない(もし今いる職場を退職すれば雇ってくれる会社がないから居座ろうとする)、そして仕事の出来る人が不満に思って退職してしまう(こういう人はまだ雇用してくれる会社がある)事になりますね。

③適性的に無理がある
やはり仕事に対しては適性的に向き不向きがある。やはり適性的に無理な人にがんばれというのは無理があると思う。

④本人の持っているスキルと業務上必要なスキルがかみ合っていない
これは結構あると思う。適性と同様に本人の持っているスキルと業務上必要なスキルがかみ合っていないと業務をこなすことが出来ない。

⑤明らかにやる気がない
結構いますね。まだやる気はないけどとりあえず「頑張っているふりだけでもする」「アルバイトや派遣社員等契約期間がある仕事であれば契約満了と同時に退職する」という人はたまにいます(これがいいか悪いかは別として)。けどやる気はないけど退職もしないという人はある意味厄介ですね。

⑥極論、給料さえ貰えれば何でも良いと短絡的に考えている
これは⑤と共通する部分があります。仕事ができない人の中には、仕事に重きを置いていない生き方をしている人も多く、そのような人はあまり仕事に対して、熱心に取り組まないのが特徴です。結婚したら辞めるつもりの女性や、家庭第一の男性の一部にはそのような人も存在します。仕事に対するやる気やモチベーションが周りと全く異なるため足を引っ張ることも多いのですが、本人のモチベーションが低いため気付かないかお構いなしです。資本主義なので「お金のために仕事をする」という考え方が悪いとは思いません。男性が育児休暇を取ることも法律上可能です。ただ、ちゃんと仕事をやって成果を出してから権利を主張しようね。

⑦「異常にプライドが高い」「怒られたとしてもその原因が分からない(理解できない)」
仕事ができない人の中には、自分が怒られたり自分の仕事のことで苦情が出たり仕事がトロイといわれてもなぜ自分が怒られないといけないのか理解できない人もいるようです。特にプライドの高い人物に多いタイプで、自己評価が高すぎて現実を直視できていません。怒られても現実を直視できていないことから、「何で怒られなければならないんだ」と考えてしまう場合もあり、なかなか反省するまでに至りません。もし相手を怒らせてしまった場合、余程のことと捉えて自省する必要があるでしょう(当然起こる側に問題がないとは言い切れない事もあるが)。

⑧周りが見れず、言われたことしかできない
基本的に「言われたことしか出来ない人」というのは、「仕事ができない人」というレッテルをはられます。右も左もわからない新入社員(又は派遣社員やアルバイトであっても年齢的に若い人)ならまだしも、暫く努めていれば、頼まれたことプラスαで何かできることが望ましいです。仕事ができる人をいうのは、プラスαどころか、常に先を読んでプラスαのプラスαくらいまでは仕事ができますが、仕事ができない人は、先を読む能力がないのでそれができません。むしろ先を読もうともしていないし、考えようともしません。ただ上司など上の人から「?をしてください」という指示をまっている指示待ち人間なのです。

⑨無駄な完璧主義
仕事ができない人は、無駄に完璧主義であることが多いです。「完璧を目指す」ということ事態は間違っていることではありません。しかし、完璧を目指しすぎるあまり余計な時間をかけて仕事のペースが遅いというのは問題です。「正確さ」「完璧さ」があっても、時間をかけすぎて周りの人の足をひぱったり、期日を守れないのは「仕事ができない」と言われてしまっても仕方ありません。スピードがあれば適当に仕事をこなせばいいというわけでは決してありませんが、正確さとスピードを両方兼ね備えているのが仕事ができる人であると言えるでしょう。

⑩無視されている
仕事ができない人は、職場では圧倒的に嫌われている存在になります。自分たちは一生懸命仕事をしているのに、明らかに仕事に対するやる気が感じられなかったり、ミスをして余計な仕事をふやされたり、仕事のペースが遅くて足を引っ張られていてはイライラしてしまって当然ですよね。新入社員や年齢的に若い非正規雇用の人なら優しく指導する気になっても、いつまで経っても永遠にそのような状態が続いていると呆れてしまいます。「もうこんな仕事ができない人なんていらないよ!」と思われて、できれば「辞めてくれないかな」なんて思われて、徐々に周りの人から無視されていってしまうのです。忙しい職場だと、特に仕事に対するストレスも溜まっているので、そういったイライラのはけ口にされやすいのが「仕事ができない人」です。

⑪スケジュール管理ができない
仕事ができない人は、こぞってスケジュール管理ができません。仕事というのは、目の前にあるものからただ闇雲に手をつけていけばいいというわけではありませんよね。「いつまでにやらなければいけないのか」「どれくらい時間がかかるものなのか」などしっかりと把握して、「3日までに資料を集めておく」とか「5日までには一度提出しておく」というように、きちんと計画的に行わないと効率よく仕事を進めることができません。スケジュール管理を怠ると、時間ギリギリで慌てた結果ミスをしてしまうということにも繋がってしまいます。仕事ができない人というのは、基本的に自分のスケジュールをしっかり管理していないので、どう考えても無理な場面で余計な仕事を引き受けてしまうなど、自分自身で大変な状況を作り出してしまったりします。仕事をするにあたって「やらなければいけない作業項目」「納期」「優先順位」を理解する能力が必要です。

⑫コミュニケーション能力がない(又は極端に低い)
これはたまにいます。「相手の言っていることを理解出来ない」「分からないことがあれば確認すればよよいのに確認しない」「報告連絡相談が出来ない」という人はいます。

⑬仕事に対して向上心がない
仕事ができない人は、「より良くしていこう」という向上心がありません。
向上心がないから、周りの人より仕事ができていないということに気がつかないのでしょう。向上心がある人であれば、「○○さんのように仕事ができるようになりたい」「○○さんに認めてもらえるように頑張りたい」など、意欲的に向上心をもって仕事に取り組みます。しかし、仕事ができない人はこの向上心がないので、いつまでも仕事がでいないままなのです。もしミスがあっても「どうしてミスをしてしまったのか」「ミスをしないためにはどうすればいいのか」ということを考えることができないのです。つまり、仕事について、一切反省をしません。だから、同じミスをいつまでも繰り返してしまうし、より良くしようという意欲がないのでいつまでも「仕事ができない人」のままなのです。

⑭頭を使わない
仕事ができる人って、頭の回転が速い人に多いように感じませんか?仕事ができる人は、常に頭を全力に働かせて仕事をしています。しかし、仕事ができない人はそもそも頭を使っていないイメージ、、、。仕事を効率よく行うのも、ミスのないように正確に仕事をするのも、頭を使いますよね。頭を使わないから、効率よく動けないし、ケアレスミスが多くなったりしてしまうのです。

⑮病気である可能性もある
中には病気で「仕事ができない」という状態にあるという人もいます。例えば考えられる病気としては、「ADHD」「アスペルガー」「うつ病」「適応障害」などがあります。特に最近は、「大人のADHD」というのが非常に多くなってきています。「ADHD」とは、「注意欠落」(AD)と、多動症(HD)という病気を組み合わせた病気のことです。「話が聞けない」「集中できない」「注意力散漫」「忘れっぽい」「じっとしていられない」などの症状が出る病気で、一般的に子供の病気であることで知られていましたが、近年では社会に出て働き始めたときに、「なかなかミスがなくならない」「仕事に集中できない」などで悩みはじめ、結果的に「ADHADだった」というケースが多く見られます。自分が「ADHD」だと自覚してない人も多いので、能力不足や意欲不足によって仕事ができないのか、病気で仕事ができない状態なのか、判断が難しいところです。

○イライラで疲れる!仕事できない人の接し方・対応方法
イライラとストレスが溜まり疲れる仕事のできない人・・・。同じ職場にいると、ちょっと困りものですよね。仕事ができないと人には、どのように接するのが正解なのでしょうか?
ここからは、仕事がでいない人のお接し方や対処法を紹介します。

①自分のスキルアップだと思う
仕事ができない人が側にいるとイライラしてしまいますよね。でも、それでは勿体ないので自分のスキルアップだと思って、指導をしていきましょう。人は、インプットしたものをアウトプットすることによって得た情報を頭の中で整理して、自分のものとして身につけていきます。なので、自分の為にもなると思って仕事ができない人のフォローをしてあげましょう。めんどくさいかもしれませんが、見放してミスを繰り返されるよりもとことん付き合ってあげたほうが、相手のためにも自分のためにもなるでしょう。

②仕事の段取りなどを懇切丁寧に説明をする
仕事ができない人は、察する能力がないし考えようとする力もないので、「これくらい言わなくてもわかるだろう」は全く通じません。基本的に指示は懇切丁寧に説明をしてあげましょう。「電車に乗るには切符を買わないと乗れません」くらい丁寧に言ってあげます。理解されていないまま、下手くそなタイムスケジューリングで仕事を進められて余計な時間を使わなければいけなくなってしまうなら、「○○を終わらせてから、○○に取り掛かってみてください」というように、最初から説明してしまいましょう!そうすることで、全体的に仕事のスピードはあがるはずです。

③質問しにくい空気を作らない
仕事ができない人にたいしては、「わからないことがあったらいつでも聞いてね♪」と質問しやすい空気で接してあげましょう。しかし、自分からなかなか質問できない人も中にはいるので、「どう?困ってることない?」と定期的に聞いてあげると、「?がわからなくて困ってます」と言いやすくなるので、ミスを減らせる可能性が高いです。ちょっと怖そうだな、怒らせたくないな、という人に対してはやっぱり自分の状況を伝えにくいですし、ちょっとビクビクしてしまって余計なミスをしてしまうことだってあります。質問しやすい空気を作ってあげましょう。

④一緒に改善点を考えてあげる
仕事ができない人に、ちょっと小言や嫌味を言ったくらいでは恐らく改善されることはありません。「仕事ができない」ということに気がついていない場合は、何を言われても響いていませんし、「仕事ができない」という自覚がある人にとっては痛いほど突き刺さってしまって「もう職場に行きたくない・・・」と思うほど追い詰めてしまうかもしれません。どっちのタイプにしろ「どうすればいいのか」というところをわかっていないので、一緒に改善点を考えてあげるといいでしょう。