記事のタイトルや見出しを考えるときに、気にかかっていたことがあります。

メリットとベネフィットの使い分けかたです。

どちらも利点ということになりそうだけど・・・?

 

ググれば出てきますが、何となくしっくりこなかったんですよね。

メリット:長所・美点

ベネフィット:利益・恩恵

 

この解説でスッキリするほうがおかしい、とまではいいませんが、「で?」となります。

わかりにくい言葉を調べるときに、よく使う方法が英英辞典です。

中学生クラスの単語で定義などを教えてくれるので、わかりやすいという理由。

 

※以下”longman英英辞典””より

メリットは

an advantage or good feature of something
  優位な点    良い点
→直訳すると、
なにかの優位点・良い点

 

ベネフィットは

an advantage, improvement, or help that you get from something
  優位な点   改良点    助け
→直訳すると、あなたが何かから得られる優位点・改良点・助け

 

そうか!

ここで納得できました。

主語が違う、ということに気付いたからです。

メリットは、ものごとの良い点について客観的な視点で述べることば。

ベネフィットは、人がなにかから得られるメリットのことで、人にとってという視点。

 

就職試験の面接で、自分の良い点は野球に打ち込んできた精神力です。

→これは「美点」という客観的な項目を述べているにすぎない。

 

⇩ここにベネフィットをまじえると

 

私はバリバリ動いて、営業マンとして活躍します。

 

ということになります。

私というメリットを相手が手にしたときに、どんなベネフィットを得ていただけるか?

 

つまり、相手がほしいのはメリットではなくて、ベネフィットということです。

例で言うと、「精神力がほしい」のではなくて、「営業マンとしてバリバリ活躍してくれる人材がほしい」ということ。

 

記事作成に戻って考えると、そうか、と思えました。

読者がほしいのは、客観的なメリットではない。

自分にとってなにが得なの?という優位性がほしいんですよね。

 

パソコンを買い替えようとしているときに、私もよくネット検索します。

いろんなサイトを比較すると、パソコンのスペックを詳しく書かれてもピンとこないけど、、、

・動画編集する人ならこっちがいいよ。

・ゲームする人ならこれがいいよ。

・単純に動画視聴とかネットサーフィンするくらいなら、これがいいかな。

 

というふうに、具体的に書いてある記事はとてもわかりやすいですね。

読み手の求めをわかってくれているなぁ、という感じで。

要するに、使う人の立場に立って書いてくれているということ。

 

読者にとってのお得感を、これでもかと詰め込む内容なら、離脱しませんよね。

それどころか、お買い物サイトのボタン押しちゃいますから。

買う買わないは別にして。。。

 

その記事は、売ろうとしてゴリゴリ頑張っているのではなくて、読み手が困らないように、救いの手をあれこれ差し伸べてくれている内容でした。

ターゲットを絞って、その人向きに書いてくれていました。

つまり、私向きだったんですよね。

 

昨日も書きましたが、一人に刺さる記事が大事なんです。

その一人が、自分にとってのベネフィットを感じて盛り上がってくれれば万歳、ということになります。

 

客観的なメリットを、相手にとってのベネフィットに料理して提供する必要が、書き手にはあるということ。

自己満足のメリット提示では、相手は動かない。

ちゃんと相手目線のベネフィットを伝えて、はじめて意味をなす。

 

最近まなんだメリットとベネフィットの違いでした。