2010年9月 主催:文化の杜企業体
「海の上の建築」をテーマにした建築アイデアコンペ
海がっこうの提案

海上建築といえば1975年沖縄海洋博覧会のシンボルだった「アクアポリス(縦横約100m高さ30m半潜水式建物)」があった。当時の建設費130億円以上を投資して造られたといわれている。海洋博終了後は国から県へ譲渡され、93年には利用が禁止された。ライフサイクルコストがかかりすぎて、県は新たな譲渡先を探していたが結果的には米国企業に1400万で売却され、スクラップとなってしまった。わずか25年で姿を消したのである。
一方で広島県には世界遺産に登録されている木造の厳島神社(海洋建築)がある。異常潮位などの時は回廊の床板の隙間からわざと海水を通し水の圧力を減らすなど自然に逆らわないようになっていて、また高床を支える柱は取り替えが簡単にできるように根継ぎ構造になっている。先人の緻密な設計思想のもと幾度となく台風などの自然災害にあいながらも800年間美しい姿を今日に残している。アクアポリスとは対照的である。

海がっこうイメージ