皆様こんばんは、福々めだかです
大雨が降ったと思えば今度は炎天下になるなど、本格的な真夏にどんどん近づいておりますね
日焼け対策をばっちりして選別作業をしていると、暑さで汗が止まらなくなります
皆様も、日焼けや熱中症には十分お気を付けください
さて今日は、暑さ対策について書いていきます。7・8月の猛暑に向けて、早めの準備をしていきましょう
メダカ飼育をする上で、一番気を付けなければならない時期がやってまいりました
「メダカが大量に死亡してしまう」なんてことが多い時期、それが真夏の猛暑日です。
季節的に飼育の難しさを並べると、(易)冬⇒春⇒秋⇒夏(難)の順に難しくなっていると個人的には思います。メダカを飼われたばかりの方は、特に夏はお気を付けください
なぜ真夏の猛暑日にメダカが大量に死亡するか…主な原因は以下の3つです。
1:水温の上昇で、メダカの適温の限界を超える
メダカはとても強い魚で、水温が0℃近くになっても、35℃近くになってもぴんぴんしています しかし、さすがに水温が40℃近くになるとデッドラインです。42℃ほどまで大丈夫だったというお声を聞いたこともありますが、安全に飼育するならばどんなに高くても37℃くらいまでに抑えた方がよいです。35℃までならば安全圏です
よく、浮かべるタイプの水温計がありますね。私も使っておりますが、あれは注意が必要です 水面の温度と水槽底部の温度は少し違うので(熱い水は上に溜まるので)、水面の温度が40℃近いからといって慌てて冷たい水を入れるなどをしてはいけません
慌てず、容器の中に手を入れてみて、下の方はぬるければ、軽くかき混ぜたりすだれをするだけで大丈夫です
とにかく、慌てることが一番危険です
2:水温の上昇による酸欠、日光の当たりすぎで藻が活発化⇒酸欠
水に溶ける酸素濃度は、水温によって決定します。水が冷たいほど酸素がよく溶け、水が熱いほど酸素が溶けにくくなります。(気体全般で言えることで、炭酸水を煮沸すると炭酸が抜けるのと同じです)
つまり、夏の高水温になると酸素欠乏を起こしやすくなる、ということです。そのため、メダカをたくさん飼育している容器では、春と同じ感覚で過密にしていると、バタバタとメダカが死亡するなんてことになりかねません そしてそういう場合、たくさんのメダカが白くなり(酸欠で)死亡します。そしてメダカの量が減り溶存酸素が落ち着く、残り数匹という状態になってメダカの死亡が止まります。なので、数匹だけ生き残るというミステリアスな現場が誕生するのです
真夏の間は、少し余裕をもった飼育が大切です。メダカの大きさにもよりますが、理想は1リットルの水に1匹、私のように少しでも多く飼育しようとしたとしても1リットルに3匹までが限界かなと思います。しっかり暑さ対策をすれば、私くらいもしくはもっと入れても余裕で大丈夫です
また、屋外飼育の場合、コケの活動も活発になります。日光が当たれば当たるほど、コケも増えるのですがその時にコケも当然呼吸しております。そのため、メダカが使う予定だった酸素まで使われた…なんてことになり、酸素欠乏でメダカがどんどん死亡することもあります 真夏は濃いグリーンウォーターではなく、薄めのグリーンウォーターまでか、透明な水で飼育するのがオススメです
稚魚はグリーンウォーターがまあまあ濃くても大丈夫ですよ!
3:水温の上昇で餌や排泄物が腐る・水質悪化する(良いバクテリアが死滅する)
高水温になると、良いバクテリアだけでなく悪い菌やバクテリアも活発になります。外のごみ箱にある生ごみが速攻で腐るのと同じです悪い菌ほど強いのも、世の常です
そのため、餌やりに気を付けなければなりません 餌をあげすぎて食べきれないと、そこから腐敗していきます
また、高水温であるほど腐りやすい
ので、朝の涼しいときか夕方くらいに少しずつ気を付けて餌をやるのがよいと思います
私は、真夏の日中暑い時間帯は餌をやりません
以上が、夏にメダカが大量死する主な3つの原因です。
そして、それらを防ぐために…屋外飼育で一番大切なのが遮光です
太陽光を簾(すだれ)などで防ぐだけで、水温は30℃前後までに抑えられます 一口に簾をかけると言っても、効果的なかけ方などコツがいくつかあるので、それをご紹介します
◎(1番水温の上昇を防ぎやすい)…カーテンのように、容器から少し離して簾をかける方法
←簾をかけた黒い容器と、簾をかけない透明容器だと、透明容器の方が水温が5℃も高かったです。驚きの遮熱効果です
この方法だと、風通しもよく、地面の温度も上がりにくくなるので、とても遮熱効果が高いです しかし、風で倒れやすいなど、デメリットもありますので、それらを解決できそうならばこのかけ方にしてみてください
〇(かなり水温の上昇を防ぎやすい)…ちょっとロールした状態で普通に簾をかける方法
←ちょっとロールした部分は、ほぼ完全に遮光します。容器の半分の大きさくらいロールしておくと水温がなかなか上がらなくなります
△(真夏の炎天下の場合は注意)…普通に1枚がけで簾をかける方法
簾は安価なのに優秀な遮光アイテムですが、隙間も多いので日光もある程度通します(逆に言うと少し光を通したい時はこの方法が便利) 真夏の炎天下に簾を普通にかけるだけだと、容器が黒かったり地面が熱かったりすると、水温が思ったより上がりやすいので注意です。心配ならば2番の方法か、2枚かけておくと安心です
この場合も、容器よりも大きめの簾をかけることを忘れずに
いかがでしたでしょうか
真夏の暑さは怖いですが、しっかり対策すればメダカたちはたくさん卵を産んでくれたり、すぐに大きくなったり、綺麗にラメや光がのびたりするなど、とてもよい季節です 暑さ対策をしっかりとして、安心してメダカ飼育をしていきましょう
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