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これまでのお話
いつかdziについて教えを請いたい…
と、漠然と憧れていたコレクターが綴った過去のブログの中に、今自分が持っているのと瓜二つのdziが写っていた
どうしてもその方に確かめたくてメールを送ったところ…
翌日に丁寧なお返事を頂き、その方がヒマラヤの南側のチベタンの男性から譲り受けて持ち帰ったdziに相違ないことがわかった
しかも伝世品
金継ぎは、その方の手を離れて何人かに渡るうち、日本国内で施されたものだろうとのこと
いつか・・・
と憧れていたことが、あっさりと叶ってしまった
まるで、dziに導かれるように…
因みに、このdziには「高僧が身に付けた…」とか「由緒ある寺院に伝わる…」などといった特別なエピソードはない…
ただひたすら、人々に寄り添い続けてきただけである
このdziはとても優しい
そんな風に思うのも…
今思えば、長年人々の祈りと共に生きてきたdziの包容力みたいなものを、無意識に感じていたからかも知れない
千年前のチベットを生きた石が今、私の手元にある
きっと、これからも続くであろうdziの長い歴史の中で、私はほんの一瞬お預かりしているだけなのだ
そして、また次の世代へ伝える責任を託されたのだと…
今はそう思う
dziに込められた祈りと共に・・・
・・・(完)
不思議な縁を繋いでくれた、旅するdziのお話…
長らくお付き合い下さり、ありがとうございました