厚生労働省の検討会は、加熱式たばこについて健康への悪影響が生じる可能性を否定できないとする知見をまとめました。
これは、加熱式たばこの健康影響について、既存の研究結果を整理したもので、調査によれば、利用者が吸い込むエアロゾルだけでなく、使用時に周囲の空気中へ出る物質からも有害物質が検出されているのだそうで、紙巻きたばこのように葉を燃焼させない製品であっても、有害物質が発生しないわけではないのだとか。
一方で、現時点では加熱式たばこが特定の病気をどの程度引き起こすかについて、十分な研究結果が蓄積されていないようで、今回の整理も、紙巻きたばこと危険性が同じだと断定したものではなく、健康影響がないとは判断できないという位置づけ。
厚労省は今後も研究を続ける方針を示しています。
加熱式たばこは煙やにおいが比較的少ないため、室内や家族の近くでも問題が小さいと受け止められやすいのですが、有害物質が周囲へ出る以上、においの強さだけで受動喫煙の有無を判断することはできません。
利用者本人だけでなく、同居する家族や職場の人への影響も考える必要があり、特に子どもや妊婦がいる場所では、室内での使用を避けるなどの配慮が求められます。
加熱式に替えたことを禁煙と同じように扱うのも適切でもないですし、製品を変更しても、たばこ由来の有害物質への接触がなくなるわけではないんです。
今回の知見は、「燃やしていないから安全」という単純な理解を見直す材料になりそうですね。


