土地家屋調査士の土地測量と掛かる費用について、説明します。
まず一般の測量は測量士が行なっていますが、大まかに言うと、測量士の行う一般の測量とは、道路の幅員・高低の測量、またはトンネル工事など公共における測量を主にしますが、土地家屋調査士の行う測量とは、土地の境界を判別するための測量を行います。
土地家屋調査士のする測量とは境界を検討するためのものになるわけですが、ただ、単純にその依頼された土地だけを測るだけでなく、隣接する土地も測ることが多々あります。
理由として、申請地だけの測量だけで境界の判別が出来ないことがよくあるためです。
周囲の隣接地を何故測量する必要があるかと言うと、測量した仮の測量図と法務局に備え付けている公図や地積測量図、又は役所にある事跡等の図面と重ね合わせ、そして境界を検討しなければならないからです。
ですので、境界を測量すると言いことは非常に時間がかかる作業になります。
次にその境界を決める、土地境界確定測量(実測)に掛かる費用ですが、過去は決まった報酬設定による形式でしたが、現在は撤廃されて自由報酬額になっております。
それで、報酬の計算も大まかに2つの方法があります。
まず、一つ目は時間×日数×人数でする方式、二つ目は旧来の方式で土地の図面の調査、測量機器を設置する数、境界の点数、図面の作成費、隣地の承諾件数あたりを足した金額になります。
どの計算をしても、そう大きな金額の差はないと思います。
以上で説明をおわります。
http://archive.mag2.com/0001120380/index.html
昨年より、リスク法務実務研究会という団体で勉強会に参加しております。
下記はリスク法務実務研究会のホームページで執筆しているリンクです。
http://www.riskhoumu.com/tkc/index.html
よろしくお願いいたします。
去年、業務が忙しかったため、ブログを更新できませんでした。
昨年より、新しい社員も増えて今年のスタートはスムーズに業務が出来たと思います。
ところで、平成23年2月14日から不動産の登記や供託などのシステムが変更になりました。
これにより、私たち土地家屋調査士としてのオンライン申請方法が少し変わりました。
良くなった点
①今までJAVAというプログラム上での処理がなされていましたが、新システムではソフトウェアのみで出来るようになりました。
②受領書に代わるものが法務局より発信することになりました。
悪くなった点
今のところ特にありません。
新しいシステムと言う事で、法務局自体の登記処理が遅くなるような事がなければ、良い事だと思います。
旧年中、お世話になったお客様、知り合うことが出来た方々、本当にありがとうございました。
今年も土地家屋調査士業を究め、皆様の為になるべく、努力して参ります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今日は土地家屋調査士業と全然違う記事を書いてみたいと思います。
Google日本語入力についてです。
Google日本語入力とは、MS-IMEやATOKに変わる文字入力のシステムです。
今まで当事務所はMS-IME(Windowsに初めからついているもの)を使っていました。
MS-IMEの悪口ではないのですが、変換の能力はあまり高くない、間違った変換をよくしていました。
そこで、辞書入力などで、頑張ってまかなっていたのですが、限界もありました。
しかし、Google日本語入力はWebのデータを自動で取り込みしてそれを生かした変換をするので、住所や名前や法律用語など、ほぼ一発で変換できます。
例えば、「土地境界確定測量」「滅失登記」「建物表題登記」など携帯電話のメールなどで使われている、予測変換機能で最後まで入力しなくても出てきます。一回入力した文字列も記憶します。
しかも、なんと無料です。
Googleはこのソフトを広告業の商いに応用していくのでしょうが、今回はとてもすばらしいものを提供してくれました。
Googleに感謝です。
分筆の地積測量図には、単純に言えば2種類の図面があります。
1つ目は残地求積の図面で分筆された土地の1部が記載された図面です。
これは、大まかに言うと平成17年の不動産登記法の改正前の図面です。
分筆地の片側の土地は座標などがありますが、もう片側には座標などの要件がありません。
2つ目は全筆求積の図面です。これは分筆地のすべての座標など、記載され土地の復元が容易にできる図面です。
平成17年の不動産登記法の改正時に全筆求積が厳密に求められ、必要となりました。
全筆求積になると、測量の費用はどうしても高くなりますが、今後の土地の取引では非常に有効ですので、いまさらですが、良い制度だと思います。
土地を売買する時に不動産業者さんが境界の確認をします。
現地に境界標、または杭があるかどうかで、確認するか又は、地積測量図の有無などの調査をします。
土地に境界標や杭が無ければ土地を売れない、と言うわけではありませんが、やはり、買う側の立場を考えると、杭がないと境界トラブルになりはしないか・・という心配をしないといけません。
道路や隣地の土地境界は大変重要で、面積などの物的要件もさることながら、所有する範囲もはっきりしていないと、本来は建物を建築することも出来ません。
境界標や杭は目立たないものですが、土地を所有するという法律行為には必要ですね。
里道って聞くと、古い道のような感じがします。
里道とは、年配の方に聞くと昔は赤道と呼ばれた道で、車がまだ今のようにない時代に、人が通行するための道です。
現在も、まだ多数残っています。法律的に言うと、法定外公共物と言います。
福岡での土地境界確定では、主に里道で無地番(地番がないこと)の立会いは財務支局が担当しています。
よくある話ですが、昔、家を建てたら里道にまたがって家を建ててしまっていた、ということも、しばしばあります。
いつの間にか、とか不意にだとは思いますが。
完全に用途として使われない里道は払い下げという、買い取る手続きもあります。
土地の面積、境界を明示した後の手続きにはなりますが。
現在、土地の図面が必要な登記を申請すると、基本的には世界座標での図面になります。
不動産登記法の改正前は任意による座標での申請が主でした。
測量法では平成14年4月1日より世界座標での測量が施行されました。
そもそも世界座標とは何を基準にしているのか説明します。
地球の緯度、経度、標高を世界基準のX、Y、Zで表しています。
当然ですが、測量の基準による成果になっております。
登記との関連性は?
土地家屋調査士の扱う登記は表示に関する登記です。
図面を伴う登記には上記にも書いている通り、世界測地系の座標によります。
今までの任意座標での図面が使い物にならないと言うわけではありません。
測量や調査により、現在の世界座標にすることも可能です。
この業務だけですと普通の測量の高い費用もかかりません。
ようやく、と言うかなんと言うか、福岡もやっと寒くなってきました。
最近は、いまいち季節感がずれているような気がします。
11月に入ってからこのくらいの時期になると、忘年会のお誘いが増えてきます。
毎年、参加させてもらえるのが非常にありがたいことです。
寒い季節の私が一番つらいのが、やはり測量です。測量は当然、外で行いますので測量の機械のボタンを押すのが、手がかじかんでいますので、連打になってしまいがちです。
手袋をつけたら、ボタンが押しにくいのと間違いのもとになるので、ダメです。
しかし、甘えた事を言ってる暇はないので、寒さに負けずに頑張っていきましょう。