私がすごいわけではない。会社がすごいのだ。 | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
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いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

旅行会社で働いていた入社2年目の夏

 

24歳の私の家に

東北のお土産屋さんから稲庭うどんが届きました。

 

 

梱包された品物には

お中元と書かれたのし紙が貼られていました。

 

 

東北方面の企画を担当していたので

関係機関の方が、お中元をくださったのです。

 

正直、私は嬉しい気持ちでいっぱいでした。

 

なんだか急に偉くなったようで

私がお客様を”送ってあげている”

誇らしい気持ちになりました。

 

 

そして、翌年の夏

 

私は東北の担当から外れ

違う地域の企画担当をしていました。

 

すると、その関係機関からは

稲庭うどんは届きませんでした。

 

 

その時に気づいたのです。

 

 

関係機関の方は、

私個人を見ていたわけではなく

会社を見ているのだ、ということを。

 

たまたま、私が担当をしていたから

私あてに送ってくださっただけであって

担当が変われば、新しい担当者を見るのだ。

 

私がすごいわけではない

会社がすごいのだ。

 

 

25歳の私は

今まで何を勘違いしていたんだと

自分の無知さを恥じました。

 

 

 

それ以降、関係機関の方から

「住所を教えてほしい」と言われても

決して教えることはしませんでした。

 

お中元やお歳暮いただいてしまうと

その関係機関にえこひいきをしたくなるのが

人間というものです。

 

何かあっても強く言えなくなりますし

ずぶずぶの関係は、お互いに良くありません。

 

 

ニュースを見ていると

癒着の話題が後を絶ちません。

 

もしあの時、気づいていなかったら

私も癒着関係を続けていたかもしれないと

ニュースを見る度に思うのです。

 

 

正々堂々といたいものです。