そんなつもりじゃなかった言葉 | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

ある小学生の男子が書いた

作文のタイトルが

「そんなつもりじゃなかった言葉」

 

内容をかいつまむと・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

TVを観ていた時

ある芸能人が、

「こんなことで

 文句を言うなんて面倒くさい奴だ!」

と言い返していたそう。

一緒に観ていたお母さんが

「こんなこと言われたらお

 母さんも嫌だなぁ」

とつぶやいたのですが

彼は、どの言葉が嫌だったのか分からなかったそうです。

 

 

そして次の日

彼はお母さんにインタビューをしました。

「そんなつもりじゃなかった悪い言葉って

 どんな言葉? 

 お母さんは嫌なこと言われたことある?」

お母さんはこう答えました。

 

「言葉って、

 言った人の生き方と、

 言われた人の生き方が違うから

 感じ方が違う。

 本当に難しいね」

 

そして

言われて悲しくなった時のことを話し始めました。

彼は双子で、

二人には二歳上の姉、ももちゃんがいます。

 

ももちゃんは

脳に重い障がいがあります。

まだ彼が小さかった頃、

お母さんは3人の子どもを連れて

スーパーに買い物に出掛けました。

 

 

すると通りすがりの人が

笑顔で声を掛けてきました。

「まぁ、お母さん、偉いわねぇ! 

 こんな子を連れてきて。

 大変でしょ。頑張ってね」

また別の人はこう言いました。

 

「お母さん、こういう子がいても

 ニコニコしていて偉いわね。

 もし私だったら恥ずかしくて

 とても買い物になんか来られないわ」

お母さんは彼に聞きました。

 

「この言葉の中で

 お母さんはどこが悲しかったと思う? 

 皆、優しい、親切な気持ちから

 声を掛けてくれたんだよ」

彼は言いました。

「『こんな子』ってところ?」

お母さんは

「それもあるね」と言って続けます。

 

「『障がいのある人は

 家にずっといさせて隠しておくもんだよ』

 って思われているのかなと思って

 悲しくなったの」

「それで怒って言い返したの?」

 

お母さんは、通りすがりの人に

言い返すだけの気力もなく、

ただ笑顔で「ありがとうございます」と返したそう。

「じゃあ、その人は

 お母さんを傷つけたことに

 気が付かないままじゃないの?」

 

そして彼は思いました。

「ぼくも友だちを傷つけるようなことを

 知らずに言ってたかもしれない」と。

彼が言うように、

誰かの言葉で傷ついた時は、

言った人に伝えない限り、

その人は自分の言葉の棘(とげ)に気付かないまま。

 

しかし、それを伝えたことで

逆切れされたら

傷ついた心はさらにしぼんでしまう。

 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


相手のことを思って発した言葉でも

相手が傷つくこともある。

 

発するセリフはもちろん

言い方やトーンにも気をつけないといけない

 

言葉は魔法

 

どうせなら

プラスの魔法をかけられる人間になりたい

 

 

そう思います。