許すということは、強さの証だ。 | 言葉は言霊 ~話す言葉によって未来が変わる~

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人の身体は、食べたもので作られる
人の心は、 聞いた言葉で作られる
人の未来は、話した言葉で作られる

いい言葉を聞いて、心を豊かにし
いい言葉を話して、明るい未来を作りましょう

弱い者ほど相手を許すことができない。

 

許すということは、強さの証だ。

 

ガンジー氏

 

相手を許すことって、簡単ではありません。

 

特に、自分に不利益を与えた相手となると

どうしても”しこり”が残りがち

 

 

先日読んだ本に、河野義行さんのことが紹介されていました。

 

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松本サリン事件で、警察は河野さんを被疑者として扱い

マスコミも彼を犯人のように連日報道しました。

 

平成18年のある日のこと

河野さんの自宅に一人の男性がやってきた。

彼はサリン噴霧車を製造したことで懲役10年の刑を受け

その刑期を終え出所したばかりのFだった。

 

河野さんは彼の謝罪を快く受け入れた。

 

その「受け入れる」レベルが尋常ではない。

Fが剪定が得意だと知ると、

河野さんは自宅の庭の手入れの一切を彼に任せた

 

「好きな時にいつでも来てくれ。

出張でいなかったら鍵はあの場所にある。

冷蔵庫にビールくらいは冷やしておくから勝手に飲んでくれ。

遅くなったら泊っていっても構わない」

 

Fは剪定に訪れる時は必ず河野さんの妻の澄子さんが好きだった百合の花を持ってきたそうだ。

 

そして河野さんの子供たちもFを受け入れ

一緒に食卓を囲んだ。

 

河野さんはFと釣りに行くこともあった。

 

「あのバッシングの中を耐えてこられたのはどうしてでしょうか?」

 

講演会でそんな質問を受けることもあるそうだ。

河野さんは答える。

 

「妻は寝たきりでした。

結局、意識を取り戻すことなく妻は事件から14年後に死にました。

でも、これだけは言えます。

妻は僕のそばにいてくれました。

僕は毎日妻に励まされていたんです。

妻が僕や子供たちを支えてくれていたんです。」

 

妻の無言の励ましを受けて

世間の攻撃と戦ってきたという河野さんは

さらにこう言った。

 

「人は間違えるものです。

仕方ありません。

人を恨むことで人生に与えられた機構な時間を費やすくらいなら他のことに使いたい。

私は人格者ではありません。

許す方が楽だからそうしているだけです」

 

~「明日を笑顔に」より抜粋~

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許すということは、強さの証だ。

私も強くありたいと思います。