施術の時系列が前後しますが

2017年6月に受けた「小線源治療」についての覚書。


<これまでの経緯はこちら→>
 

右舌に再発した時、手術しましょうと言われたのだが

残っている右前方の舌をほぼ切り落とすと言われ

温存できる放射線治療ができないかと思い、放射線の先生に相談しに行った。

 

小線源治療についての詳細は割愛しますが

私の場合、残っている舌が縫い縮められて小さかったため

小線源の針が通せないと言われた。(確か5cmとかそのくらい)

 

もう一つの方法として

放射線を帯びた2~3mmの金の針を10〜20個、舌に埋め込む方法もあったのだが

完治しても埋め込んだままになるという。

金属アレルギーの私には難しいし、皮膚も弱く、

あまり口腔内が健康でない私には無理に思えた。

 

治療を断念しようかと思っていたが

マウスピースのようなもので照射することはできないか?と

聞いてみたところ

「モールドというマウスピースみたいなものをオーダーメイドして

そこへ放射線を帯びた金の針を埋め込み、表面から当てる方法でも8割は成功すると思う」

と先生は言った。

 

8割!

 

治療から1週間ほどで口内炎がひどくなり

治ったかどうかは、その後1,2か月経過を見ていかないと分からないという、

今、考えると何てハイリスクな治療を選んでしまったんだ、、と思うけど

その時は、舌を温存できる手段として最適だと思えた。

 

治ってなかった時に手術すればいいと。

(これが後になってDP皮弁手術という大事になった)

 

入院は隔離部屋で1週間、

1日+モールド開始〜5日+翌日の午後退院というスケジュール。

 

入院中は口内炎はまだ始まらないので

Mac Bookを持ち込み、病室で仕事をしたり映画を見たりしてのんびり過ごした。

 

トイレと洗面台付きの隔離部屋 

ちなみに部屋から出られないので、お風呂には入れず、、

 

顎義歯科の先生が型をとって、放射線科の先生が穴の位置を決め共同で作ってくれたモールド。結構硬い。ピンクの部分に金の粒が入っている。

 

 

歯にカチッとハマるように作ってあり、これを寝るときも顎バンドみたいなものをして

とにかく5日間、四六時中入れておく。

(写真はただのマスク)

 

退院後、じわじわと下顎全体が凄まじい口内炎になり

舌の上が東京ドームみたいになりとにかく痛い。

 

特に水もしみるほどのピークは1週間くらいで、何も食べる気になりませんでした。

 

2か月ほど頑張りましたが、じくじく続く痛みと一部分治らない口内炎がぐずぐずしてきたので

ああ、これは治ってないなーと。。

 

診察予約を入れて、生検してもらい

悪化してます。ということでDP皮弁手術をすることになった訳です。

 

※私は状況が悪かっただけなので、この治療が有効な方もいらっしゃると思います。特に表面的な病変なら成功率は上がるそうですよ。

 

 

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