フランツ・ベッケンバウワーが1月7日に亡くなった。78歳だった。

私が初めてサッカーに興味を持つようになったのが、1974年のワールドカップ決勝をテレビで見た時だ。

今思えばすごいメンバーだと思うのだが、オランダvs西ドイツ(当時はまだベルリンの壁があった)で、オランダのキャプテンはヨハン・クライフで、西ドイツのキャプテンがベッケンバウワーだった。結果は西ドイツが2-1でオランダを破ったのだが、とにかく試合のレベルの高さにびっくりした。サッカーといえばクラスの男子が昼休みにやっているのしか見たことがなかったので、とても同じスポーツをやっているとは思えないほど技術もすぐれ、優雅ですらあった。手を使わずにあそこまでやれるんだって。しかも、どこにパスを出してもいいけれど、いいパスと悪いパスが結果として次の瞬間すぐわかり、初めてサッカーって面白いと思った。

 

クライフは素人目に見ても天才だと思わせるプレイだったし、ベッケンバウワーは落ち着いていて背筋をピンと伸ばしたきれいな姿勢が印象的だった。そしてその彼らよりさらに印象に残ったのがクライフのマークをしていたベルティ・フォクツだった。明らかにクライフに比べると技術は劣るが抜かれても抜かれても諦めずにくらいついていた。そして最後はクライフもそのしつこさに嫌気がさしたような風を見せていた。

 

西ドイツ開催で子どもが見られる時間だからたぶんライブではなく、Wカップが終わってからこの番組があったのだと思う。

この試合ですっかりサッカーが面白くなって、フォクツのいるボルシア・メンヘングラードバッハを応援するようになり、今のように簡単には海外のサッカーを見られなかったが、神戸にボルシアMGが来た時は見に行った。ちっちゃくて(165cm)童顔のデンマーク人アラン・シモンセンがお気に入りで、そのドリブルのスピードの速さにびっくりした。彼は1977年にバロンドールを受賞している。今思ったけれど、ちっちゃくて可愛くてうまい選手がどうやら一貫して私の好みらしい。変わらないな。

 

その頃は日本がW杯に出られる日が来るとは夢にも思わなかった。今では日本はかなり強くなって、強豪国とほぼ対等に渡り合えるようになっている。なんか、すごいねえ。

 

私がサッカーを好きになるきっかけを与えてくれた皇帝ベッケンバウワー。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

 

 

関係ないけれど、モドリッチの写真を何枚か貼り付けておこう。

 

モドリッチの新年のご挨拶投稿はソフィアちゃんと。可愛い。

 

 

リュディガーとハグするモドリッチがツボだ。背伸びをして、腰の細さが強調される。

 

マルセロが遊びに来た。仲良しさんだったのでうれしそう。

 

めちゃ若い時の写真。