こんにちはfukuchinで~す^^;

今回はプラモデルではなく、エレキギターのミニチュアを作ったので

その過程を紹介します。

 

【前置き】

庭にブルーベリーの木を4本ばかり植えてるのですが、2m超えるように

なってきたので大きくなり過ぎないように適当に切り戻ししています。

この切った木をなぜか捨てきれなくて1年間乾燥させてみたのですが…

 

なかなか緻密なしっかりした木で、叩いたら木琴のような音がします。

これは何かに使えそうだと思い数本の真直ぐい物を縦半分に切ってみま

した。(写真に写っているのでネタパレしていますが)

これがもっと大きくて腕くらいある木ならギターのネック材にいいよな

などと思いながら、ミニチュアでも作ってみるかと思い立った次第です

 

 

 

出来るだけ木材を使ってミニチュアギターを作っていきます。

実は作るのに夢中になって作成過程の写真を取り忘れていたので、話に

なりませんね。

 

ということで・・・【作品紹介】

※写真左

で最初の作品は1号機フェンダーテレキャスター(右)

2号機はギブソンレスポール58年スタンダード(左)を製作しました。

どちらもネックはブルーベリーの木、ボディ材はよく見かけるパイン材

か杉材です。

近くのホームセンターに端切れをビニール袋一杯に詰め放題で400円で

売っていたのを孫の積み木かわりに買ってきて、いいサイズのものを数

個取り置いています。

※写真中央

スケールは約1/4で手のひらサイズとしました(たまたま先にネックを作

ってみたら1/4.2になっていたので1/4より数ミリ小さいです)

※写真右

こちらは本物です(ただしギブソンではありません)参照のために・・・

基本は木材ですが、細かなパーツはプラ板やピアノ線を使っています、

弦は1号機は木綿糸(作業性はいいが毛羽立ちが目立つのが欠点)

2号機は釣り用ナイロン糸を使っています。

 

さてここで終わってしまっては記事にもなにもなりません、経過報告を

しなければ・・・ということで3号機のストラトキャスターを作って行き

ながら経過をみていきましょうね^^;

 

ストラトキャスターとはこれです、基本テレキャスターと似ていますが

ツノが2本あるのと全体的に丸みを帯びているので難しそうですが、挑戦

します。

 

 

まずはボール紙で作った型紙で木材に輪郭を写し取ります。 

 

 

これを糸鋸を使って切り抜いていきます、ハンドメイドにこだわっている

のですべて手作業です。

なーんちゃって、ジグソーなどの電動工具は持っていますが、対象が小さ

すぎて使いにくいんです。

そりゃ置き型の電動糸鋸やサンダーがあると楽々でしょうが、金も置き場

所もないんです・・・トホホ。

片手で材を持ってなんてとてもできないので柱などに固定して加工します

(結構体力使います) ああ腰が痛い・・・(* *)

杉やパイン材(松の木)はまあまあ柔らかいのが救いです。

 

 

粗目のヤスリで外観形状を整えていきます、Rの部分は半丸ヤスリで成形して

いきます。

 

 

角を丸く削りながらコンターと言われる削り込みをしていきます(これは

ストラトキャスターの特徴で、身体の密着度を上げ操作性をよくする工夫

で、テレキャスターにはない)

写真左:肘置きの部分(全面上側)

写真右:裏面下部の削り込み

これらをやすりとサンドペーパー120番で粗削りして240番 400番 600

番と順にサンディングして仕上げていきます。

手で触ってすべすべになるまで研磨します。

 

 

素材が柔らかいので調子に乗っていると削りすぎてしまいます。

ちょっとくびれ部分を削り込みすぎたようなので、パテ盛りして形を整え

ます。

 

最終研磨を終えたところの状態です。

木目がなかなかいい雰囲気を出しています、やっぱり木材は暖か味があり

ますよね。

 

次にネックの作成ですが、ブルベリー材の縦割りを作るのが面倒だった

のでパイン材を使いました。

あらかたの形状をくり抜いてヤスリとペーパーで削っていきます。

 

ボディとの接合部とヘッドは一段下がった形で、ネック断面形状は本物に

こだわってVシェイプにしています。

ここも削りすぎて薄くなり過ぎてしまいました、しかたないので1.2mm厚

のプラ板を指板として張り合わせることにしました。

 

 

ボディ接合部のザグリを行い、ネックを接合します、木部用瞬間接着剤

で取り付けしています。

ボディのザグリは彫刻刀をメインに使用して仕上げはヤスリで行います

隙間はパテ埋めして修正します。

 

さてここで塗装をします。

ボディ側にクリアイエローの下塗りをして(筆塗り)ネックにマスキング

テープをします。
 


ここからエアブラシで塗装していきます、今まで中国製の製品を使って

いました(左側)が塗料カップの蓋を無くしてしまったのと、カップの差

込みネジがバカになってしまったので、国産のものを購入しました。

塗料が多量に入るので何にでも使えそうな感じです。

塗料はラッカー(油性)が強くていいのですが、事後の清掃が大変なので

水でガバッと洗えるように水性の塗料を使用しています(プラモデル用

の塗料ではありますが)

 

コンプレッサーは本格的な0.7MPa(7kg/cm2)までの圧力が出せる本格的

な物です、取り出しカプラーを改造した自作ホースを使用しています。

普段は車やバイクのタイヤ空気入れ、エアプローなどの清掃に使っていま

す。タンク容量10ℓと小型なので移動もしやすいです。

 

 

中の黄色を残すように周りを黒で塗っていきます、54年ストラトの再現な

ので黄色と黒の2色バースト塗装です。

因みに60年以降は黄・赤・黒の三色になります。

 

その後ピックガードをプラ板で作り貼り付けし、仕上げにクリアラッカー

をネックも含めて全体的に塗って仕上げます。

クリアラッカーは市販の缶スプレーです、水性塗料とは相性がよく塗膜を

痛めません、エナメル系の下地塗料だと侵されてシワシワになってしまい

ます。

 

 

ピックアップやブリッジなどをプラ板で作って貼り付けていきます。

それらしくネジも取り付けてみました。

 

ネジはホームセンターで売っている最小の物を使用、ネジ頭径が2mm

くらいなので4倍して8mmはやや大きい感じですがまあいいか(相変わ

らずのfukuchinクオリティーです^^;)

 

次にネック(指板)に鋸刃研ぎヤスリで切り込みを入れていき、ピアノ線

0.56mmを瞬着で貼り付けていき、はみ出し部分をニッパーでカットし

ヤスリで断面を整えます。

先に行くにつれだんだん幅が狭くなってくるので、最も気を遣うところ

ですし、なかなかまっすぐにならないのが辛いところです(ここは経験を

積むしかないですね)

指板は白いプラ板を貼っているので色調を合わせて塗装しています、わざ

とらしく木目まで書いちゃってます、そういわれないと気がつかないで

しょう(#^^#)

 

釣り用のナイロン糸で弦を張っていきます、ヘッドに1.5mm釘を裏から

差し込んで切断した糸巻きポストにナイロン糸を巻き付けて結び付け、

執着で接着固定していきます。ボディに通しで穴あけして、1.2弦 3.4弦

5.6弦を通して接着固定し先端をヘッドポストに結ぶ形です。

 

ボリウム・トーンコントロールノブ、PU切替スイッチノブ、トレモロアー

ム、ケーブルジャックなどの小物パーツを作り貼り付けます。

ジャックプレートとブリッジのパーツをシルバーに塗って、もう一度上か

らクリアラッカーを塗りほぼ完成です。

 

反省を含めて細部の確認です。

ヘッド部分

フェンダーロゴシールを貼っています。5弦の結び目がゴテゴテになって

しまいました。

弦の間隔がいまいちそろってません。

 

ボディ部分

5弦の取り出し穴が接着剤で埋まってしまった。

これは6弦の端をポストに結びボデーに通し5弦として取り出したが長さ

が足らずブリッジ部分で固定して新たに5弦を取り付けたためこうなった

面倒臭がらずやり直すべきであった。

他のパーツはまあいい感じに仕上がっています。(と思う・・・)

 

ボディ裏

黒で長穴を塗っただけの手抜きであるが、こうしないと弦を統している

部分が丸見えなのでこうした。

ネックジョイントのプレートは後程銀色に塗ります。

 

ヘッド裏

糸巻きの本体はパテ盛りで成形して作っています、これに弦を巻くつまみ

を作って取り付けする作業が残っています。

追々やっていきたいと思います。

 

手のひらサイズの54年ストラトキャスターほぼ完成です。

第3作目ということで、ゼロから物を作るというスキルがかなり身に着いた

かなあと思います、この経験をプラモデルでも活かしてフルスクラッチなど

に挑戦したいと思います。

 

最後に

第4作フェンダーマスタングの作成がボディ・ネック加工まで進んでいま

す、 第5作レスポールカスタムかSG用のネック作成も進んでいます。

今回のネックはどちらもブルーベリーの木を加工しています。

いつできるか分かりませんが、完成したらまた紹介したいと思います。

それでは長々とした記事を最後まで見ていただきありがとうございます。

またお会いしましょう(^^)