カロカノート

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ものぐさチェス記録

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2006.12.06
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高3コンビ、世界に挑む
ドーハ・アジア大会に採用 新種目チェス 

個人戦「快速チェス」のパレスチナ戦に挑む南条選手=ドーハのアルダナ・クラブで(前口憲幸撮影)
 【ドーハ=前口憲幸】ドーハ・アジア大会から“頭脳のスポーツ”として新たに採用されたチェス。日本では普及の度合いが今ひとつだが、二人の男子高校生が代表として出場、世界の強豪に果敢に挑んでいる。

 二人は東京の進学校、麻布高校三年の南条遼介(18)=川崎市=と小島慎也(18)=神奈川県逗子市=の両選手。小島選手は既に慶応大の推薦入学が決まっているが、南条選手は東大理科一類志望で、年明けにはセンター試験を控える受験生だ。

 南条選手は「国際舞台に立つのは一生に一度あるかないか。受験勉強を優先したら、合格できたとしても後悔すると思った」と話し、受験勉強を中断してドーハに乗り込んだ。「チェスに集中したい」と、一切の参考書を持たずに来たという。

 二人は三日間で九試合を戦う個人戦の「快速チェス」に挑んだが、南条選手は初日の三連敗が響き四勝四敗一分けで終了。全日本選手権覇者の小島選手も二勝五敗二分けと、二人にはほろ苦い世界戦となった。

 米国で生まれ、五歳からチェスを始めたという南条選手。「運の善しあしは関係なく、自分の責任で勝負する緊張感がいい」と話す。個人戦の上位進出はならなかったが、「外国の強い選手と試合ができて、いい経験になった」。

 六日からは団体戦が始まる。南条選手は「全国のチェスプレーヤーが熱くなるような試合をしたい。四年後のアジア大会でもチェスが採用されるかは分からないが、実力アップのきっかけにする」と誓った。

(中日新聞)