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『悪人』を読みました。


人物の何気ない行動や、心理描写がとても細かくて


場面を想像しやすく、内容がすっと入ってきました。


人は、みんな違う人生を歩んできて


それぞれの過去や、出逢いが


その人をつくているんだなとあらためて感じました。


登場人物それぞれの、


孤独感や、残酷さ、純粋さを感じました。


寂しいから、誰かを求め、虚勢を張ったり、 嘘をつく。


いろんな登場人物の感情に


読み進めていく中で、


共感している部分があるという自分の姿がありました。


読む前は、


きっと犯人だけが悪人じゃないっていう内容なんだろうなとは思っていましたが


もっと深い部分感じました。




純粋であればあるほど深みにはまっていく・・・


そんな主人公2人の姿にすごく胸が苦しくなりました。


一人は、


一緒にいられることを純粋に望んでいるけれで


それが彼女を苦しめているかもしれないと感じている。


一人は、


相手を助けたいという気持ちで、


実は彼を縛っているかもしれない…と感じはじめる。



どちらも同じ「一緒にいたい」という気持ちを持っているのに


犯してしまった犯罪という現実は消えない・・・




「悪人」とは法律の上での犯罪者ではなく、


私たち一人一人の心の奥に、


いつも隣合わせのように存在している部分なんじゃないかと感じました。