清水寺・中島潔襖絵展
この展覧会のあったことを、NHKで特集していた。
中島潔さんの絵を拝見したのは、3年前の金子みすずと中島潔展の時だった。
星とタンポポ
(透明で澄んだ水がとても印象的な作品)
「星とタンポポ」
金子みすず
青いお空のそこ深く
海の小石のそのように
夜がくるまで沈んでる
昼のお星は目に見えぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
散ってすがれたタンポポの
川原のすきにだぁまって
春のくるまで隠れてる
強いその根は目に見えぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
その時は、友人に誘われ、何気なく観に行ってみたのだが、
その繊細なタッチと、自然の美しさ、女性や子供の柔らかな描き方に引き込まれた。
しかし、その時は、作者本人のことはほとんど気にとめておらず
今回、中島潔さんにスポットを当てて
清水寺に収めたという
襖絵が完成するまでのドキュメンタリー番組をきっかけに、
初めてその素顔を見ることになった。
想像していたよりも
とても優しい表情の男の人だった・・・
中島さんは温泉掘り、印刷所の画工として働く傍ら
絵を独学で学んだ。その後、東京の広告会社にアートディレクターとして入社。
創作活動を続け、数々に賞を受賞している日本を代表する画家となった。
清水寺・中島潔襖絵展 の作品の一つに「大漁」という作品がある。
「大漁」
金子みすず
朝焼け小焼けだ
大漁だ
大羽鰮(いわし)の
大漁だ
浜は祭りのようだけど
海の底では何万の
鰮(いわし)のとむらい
するだろう
中島さんは、金子みすずのこの詩に感銘を受け、
「大漁」という作品を生み出した。
圧倒的な鰯の群れと、そこにたたずむ少女の姿・・・
中島さんは、何度か「大漁」というテーマで作品を描き、
今まで、死んでいくイワシから目を背けるようにして描いていた少女が
今回はまっすぐにその命と向き合う姿を描いている。
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一番弱い鰯を大量に描いたのは、弱いからこそ生きることの大切さを秘めている、
一番壊れやすいからこそ生命の息吹を宿しているいるからだそうです。
鰯の中にも弱いイワシもいれば、強いイワシもいる、恥ずかしがりやなイワシもいる。
それぞれの輝きが集まって大きなパワーになるのだと言っていました。
今回のドキュメンタリーを見て、
私も、感謝する心や、一生懸命生きることについて考えさせられました。
体が悲鳴を上げていても、絵を描くことに真剣に向き合う中島さんの姿に
すごく感銘を受けました。
1度中島さんの作品展を見ていたので、
余計に番組の内容が入ってきやすかったというのもあったと思います。
3年前のことが、今に繋がっている・・・
今の出来事は必ず何かに繋がっているのだということを感じました。
また、中島さんの生き方から、人はどこでどんな方向へ進むか分からないという
人生の可能性もあらためて感じさせられました。
また、絵も描きたくなりました![]()



