訂正の案文は
原島が作った。
その主要部分は
「現在は広宣流布の
一歩にすぎない。
したがって正本堂は
猶未だ三大秘法抄・
一期弘法抄の
戒壇の完結ではない。
故に正本堂建立を
もって、なにもかも
完成したように思い、
御遺命は達成されて
しまったとか、
広宣流布は達成された
などということは
誤りである。またこの
正本堂には信心強盛の
人のみがここに
集いきたり、御開扉を
願う資格がある。
したがって正本堂は広
宣流布のその日まで、
信徒に限って内拝を
許されることは
いうまでもない」と。
これまで学会は
正本堂を指して
「三大秘法抄・
一期弘法抄の戒壇」
といい、
正本堂建立を以て
「御遺命は成就、
広宣流布は達成」と
云い続けてきた。
今その誑惑を自ら
「誤りである」と
明言したのである。
明確な訂正であった。
私はこの文を
池田会長の名を以て
公表するよう求めた。
三人は沈痛な面持で
うつむいてしまった。
やがて原島教学部長が
哀願するように
「それだけは
弟子として忍びない、
私たちは生きては
帰れない、
なんとか和泉理事長
の名で……」と
云った。
もとより辱めることが
目的ではない。
私は原島の
心情を汲み、
〝武士の情〟として
これを了承した。
原島は涙を浮かべ
両手をつき
「有難う
ございました」と
頭を下げた。
かくて訂正文は
約束どおり、
十月三日の聖教新聞
第一面に掲載された。
誑惑は辛じて
阻止された。
正本堂落成式の
九日前であった。
「阿部日顕の臨終」特集号 | 顕正新聞社 - 公式サイト (kenshoshimbun.com)
動画 | 冨士大石寺顕正会 - 公式サイト (kenshokai.or.jp)
誑惑の正本堂崩壊す!!(冨士大石寺顕正会) - YouTube
基礎教学書 第十章 - 御遺命守護の戦い | 顕正新聞社公式サイト (kenshoshimbun.com)