竜の口の死罪ののち、
流罪の地・佐渡の雪中において日蓮大聖人は
「日蓮によりて日本国の
と
日蓮大聖人を信ずるか背くかによって、
日本国の有無も、人類の存亡も決する
――との御意である。
この仰せのごとく、
竜の口における
血の凍るような大逆罪のわずか5ヶ月後、
鎌倉幕府に深刻な自界叛逆がおこり、
京・鎌倉は戦乱の巷と化した。
さらに3年後には、
恐るべき亡国の大難が日本を襲った。
世界の5分の3を征服してきた大蒙古が、
その圧倒的な大軍を以て、
文永・弘安の二度にわたり押し寄せて来たのである。
この時すでに日本は亡んでいたのである。
亡んで亡びなかったのは、実に
「日蓮がひかうればこそ」のゆえである。
このように、
日蓮大聖人に背けば
人も国も必ず亡びる。
この厳然たる賞罰をもって、
御本仏は心の荒んだ末法の
一切衆生をお救い下さるのである。