英国では最近総選挙があり、
97年のブレア政権から13年続いた労働党政権が終わろうとしている。
最多議席を獲得した保守党は、野党第二党の自民党(日本とは別物)と連立政権を画策。
これを受けて本日ブラウン氏が労働党党首を辞任、首相を降りることになった。
ここで無知と独断と偏見に満ちた近年の英国政治史を垂れ流してみようと思い立った。
事実に反するところの修正は受け付けるけど、修正がすぐ反映されることは保証しない。
そもそも英国では長年に渡って、資本者階級が支持母体である保守党(Tory)と、
労働者階級が支持基盤とする労働党(Labour)が二大政党なわけなんだけど、
それぞれの党の性格を極端に言えば、戦後日本の自民党と社会党みたいなもの。
ただ違うのは、政権はこの二党の間を行ったり来たりしている。
ブレア政権の前、80年代後半から保守党(Tory)「鉄の女」マーガレット・サッチャーが、
市場原理を取り入れて、特に金融政策を強烈に進め、国営事業もどんどん民営化して、
英国の経済を立て直したとされてるわけ。BBCにも手を入れる案があったらしい。
そして政権はメージャーへと受け継がれる。
こうして保守党政権が長く続いた後、労働党(Labour)の若きトニー・ブレアは、
労働者の権利ばかり主張して経済を無視してると支持を失いつつあった労働党内に、
革新派のメンバーを集め、経済効率も大事じゃないかと新しい風を吹き込み、
「第三の道」を進む「ニュー・レイバー」ってのを唱えて97年の選挙に圧勝した。
ブレアはジョージ・W・ブッシュと仲良しで知られたけれど、
それ以外に、労働党(労働者階級の味方)らしからぬ様々な政策を取り入れた。
医療、郵便、鉄道を民営化し、それまで政府が行っていた事業を、
どんどん民間の手に移していった(まだ郵便は完全に民営化されてないけど)。
要するに民間にやらせれば、市場原理が働き、サービスの品質はあがり、
コストは下がり、経済が活性化すると唱えたわけだ。
脱官僚、官から民へと、どこかで聞いたようなスローガンが2000年前後の英国に響いた。
さらなるブレア政権の特徴は、首相独自のブレーンである特別顧問を大量に置いたこと。
これまで官僚から大臣を通じて提出されていた政策案は、
首相とその側近、お気に入りシンクタンクからの提案がその多くを形成するようになった。
政治主導と言えば聞こえは良い。
しかしそれを実行に移す段になって問題は起こる。
外部コンサルタントを多く用いたことも原因のひとつ。フィーが高い。流れる税金。
仕事は都市部に集中。地方の失業率上昇。
一部が大金を稼ぐ一方で、貧富の差は増大。
あと移民政策への批判も根強い。
具体的に知らないのだけど、現政権になって貧しい移民が大量に流入。治安悪化。
ゴードン・ブラウンはブレア政権時代の財務相にあたる人物。
政策の基本的な路線は変わっていない。そして、支持率は下がり続けてた。
金融危機があった後の対策がうまく行かなかった(?)のも理由。
次の首相と目されるのが保守党のデイビッド・キャメロン。
市場原理主義的な政策と、特にイスラム系移民に対しては厳しいスタンスをとる。
さて、どうなることやら。
僕は寝る。