今回ご紹介するギターは、ビンテージではありませんが Taylor 814ce LTD  2002年です。テイラーギターは1974年に創始され、昔はマーチン、ギブソン、ギルドが3大ギターメーカーでしたが、今ではギルドに代わり、このテイラーが多くのシェアを獲得しているとのことです。

 テイラーは、多くのプロミュージシャンが使用しており、モダンなルックスで日本でも大人気のブランドですが、この814ceはフラッグシップモデルとも呼べる位置づけです。

 通常は、シトカスプルースにインディアンローズウッドの組み合わせですが、この個体はサイド・バックに希少材のココボロを使用した限定品となります。ココボロは中米原産の木材でブラジリアン・ローズウッドのような個性的で美しい木目が印象的で、ココボロを使用していることにより、サスティーンがあり、倍音も豊かで独特の重厚感がたまりません。ずっしり感のある木材であり、通常の814ceサウンドを更に昇華させています。

 年代相応のキズや打痕はありますが、全体的なコンディションは良く、弦高は6弦約2,5mm、1弦約2,0mmとベストなセッティングになっています。ピックアップシステムはフィッシュマン製が装備されており、3バンドイコライザーに加え、ノッチフィルター、フリケンシー機能も搭載、細やかな音作りが可能です。

 市場でもあまり見かけない個体で、作りもサウンドもかなりレベルが高いものです。

 

(画像1)全体的に小ぶりなボディーです。

 

(画像2)傷もほとんどありません。

 

(画像3)補修痕もありません。

 

(画像4)

 

(画像5)サイドもきれいです。

 

(画像6)作りも丁寧です。

 

(画像7)ネックもまっすぐです。

 

(画像8)素晴らしいココロボの杢目です。

 

(画像9)バインディングはトラ目のメイプルです。

 

(画像10)2002年11月製造です。

 

《まとめ》

 私は、当時エレアコを買うのは初めてで、最初にアンプにつないでリバーブやコーラスをかけた時の驚きは、恥ずかしながら感動しました。生音にはないアコースティックの別の魅力を感じました。ですから、私のように枯れたサウンドが欲しい人には不向きですが、明るい煌びやかなサウンドを求めている人には最適ではないでしょうか。

 専用の9V電池を確保するのが面倒ですが、ビンテージギターにはないみずみずしい感じが大変素晴らしかったです。