今回ご紹介するギターは、Ibanez AW-40です。1970年代後半から1980年頃にかけて製作された輸出用と思われるアイバニーズのアートウッドシリーズで、シリアル番号から1981年頃のものと思われます。トップはスプルース単板、サイドバックにはメイプルの厳選された材を採用、クリアーで豊かなサウンドが素晴らしいです。
特にバックは薄めのメイプル材で日光に照らすとサウンドホール内で光を通しているのが分かります。今から40年近く経過した個体ですが、打痕や弾き傷等は多少ありますが目立った大きな傷もなく大変綺麗です。ネックヒールにはストラップピン痕も無く、概ねパーツはオリジナルで残っています。ナット幅は約42.5ミリ、この時期の国産ならではのしっかりとしたグリップです。ブリッジもオリジナルでサドルも余裕があります。フレットの残は約6~7割程度、弦高は12フレット6弦側で約4.0ミリ、1弦側で約3.5ミリの高さで高めです。音はカラッとしたメイプルらしいサウンドで心地よいです。
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(画像3)素晴らしい杢目です。
(画像4)ネック裏も打痕はありません。
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(画像7)アートウッドシリーズ特有のペグです。
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《まとめ》
私は昔からこのトラ目のメイプルが大好きで、レスポールも2本持っていたことがありました。このギターは本当にトラ目がきれいで、バックは単板ではないかと思うくらい表裏ともに杢目が一致していてきれいです。
しかし、サウンドはそれほど群を抜いているわけではなかったで、結局他のギターの購入のために手放してしまいました。
やはりメイプルのサイド・バックのギターは1台は持っておきたいものです。