今回ご紹介するギターは、Rare Wood Series MD-18Tです。1993年頃の製造と思われ、玉数も少なく、中々市場には出ないブランドです。企画はクロサワ楽器で、Martin社の良材を輸入し、寺田楽器が丁寧に組んだシリーズということです。私も以前から狙っていたブランドで、先月やっと購入することができました。

 この"Rare Wood Series"は、コストパフォーマンスに優れていて、本器はMartin の1950年代 D-18 のトラディショナルなスタイルを意識しています。

 トップはスプルース単板、サイド・バックはマホガニー単板、ネックもマホガニーで指板とブリッジはローズウッドです。ロングサドル仕様で、ブレイシングはスキャロップドXブレーシングです。

 音は、重厚な低音感と伸びやかな高音域に加え、マホガニーの柔らかさや爽やかな部分も持ち合わせており、美しいサウンドを奏でてくれます。演奏スタイルを選ぶことなく、オールラウンドに楽しむことが出来るギターだと思います。

 

(画像1)

 

(画像)割れ等の修理はありません。

 

(画像3)全体的に小傷は多いです。

 

(画像4)白濁もありません。

 

(画像5)

 

(画像6)

 

(画像7)

 

(画像8)トーチインレイもきれいです。

 

(画像9)

 

(画像10)サドルの残りもあります。

 

(画像11)

 

 

(画像12)

 

《まとめ》

 私の所有のマホガニー単板のサイド・バックギターの中でも、ベスト3本に入るサウンドです。材や作りが素晴らしいだけでなく、重量が大変軽いためか、全体に大きく鳴ります。

 さらに音のバランスがよく、レスポンスがいいので本当に心地よく、ブライトに耳に響いてきます。年数的には、ビンテージギターと言っていいのか良く分かりませんが、国産ギターの本当に隠れた名機と言えるブランドです。