今まで、ハカランダやローズウッドのサイドバック物を中心に、春日楽器や多満製作所などのギターを紹介して来ましましたが、今回から第2部として、マホガニー・サイドバックのものをご紹介します。そしてその後にMasterとYAMAHA を紹介したいと思いますのでよろしくお願いします。
まず最初のマホガニー物は、YAMAKI Ý—60D です。このギターは、日本のマホガニー単板ギターの歴史の中でも確実にトップ中のトップクラスに挙げられるギターです。トップ板はエゾ松単板でピックガードは塗り込み、また、特徴的な点として、どこのメーカーとも違うお洒落な指板のポジションマークと独特なブリッジ形状、70年代のギターには珍しいスキャロップドブレーシングを採用しています。パーツは全てフルオリジナルを維持しています。
音に関しては、はっきり申し上げて、このギターのサウンドは現代の30万円クラスのギターと張り合える程の鳴りと音色です。初めて弾いた時は本当に驚きました。ヤマキの底力を知った瞬間でした。市場に出回る機会が極めて少ないのは、個体数が少ない事情と飛び抜けたクオリティがある為、手放す気に慣れないオーナーが多数おられるからだと思います。
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(画像2)ウォッシュバーン風のPGです。
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(画像4)良い材を使ってます。
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(画像8)オリジナルペグです。
(画像9)塗り込み式です。
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《まとめ》
私は、マホガニーのブライトで軽快な鳴りと高音域の派手目なサウンドが大好きで、多くのマホガニー単板物を所有しています。
その中でもこの個体は、本当にパワフルに大きくなります。音のバランスはそんなに良くありませんが、ブライトに軽快に鳴ります。1970年代末にこの価格でこの材とつくりは、今では考えられない大変貴重なモデルだと思います。
鳴りを惜しまない YAMAKI の特徴が出ている代表的マホガニー単板ギターだと思いました。
《次回のアコギ》
次回の紹介アコギは、Morris M-LTD です。