今回ご紹介するのは、S.Yairi YD-307 です。オリジナルS.Yairiの当時の受注生産グレードで、1975年11月製の初期モデルと思われます。全ての材が最高材料を使用した特別注文品で、ハカランダを除いた中で頂点に立つモデルです。

 ネック裏に塗装の色落ち等々がありますが、経年にしてはまずまずの美品だと思います。大きなダメージはありません。ネックはSQネックで真っすぐをキープ、トップ板の異常な膨らみやブリッジの剥がれといった不具合は見られません。チューニング時の12フレットでは6弦側約2.2ミリ、1弦側約1.8ミリで抜群に弾きやすい弦高です。サドルは約3.5から4.0ミリ出ており素晴らしい状態です。

 サウンドは、さすがはオールドS.Yairi の乾いた音で、スムーズな音の出とレスポンスの早さは、重厚感のある響きをかもし出します。

 

(画像1)

 

(画像2)トップに少し焼けがあります。

 

(画像3)ネック裏に塗装の剥がれがあります。

 

(画像4)バックル傷が目立ちます。

 

(画像5)

(画像6)

 

(画像7)

 

(画像8)

 

(画像9)Eは75年、Kは11月を指すそうです。

 

(画像10)

 

《まとめ》

 俗に枯れた音と言われるサウンドそのものです。バランスのいいパワフルな鳴りは、本当にS.Yairi のレベルの高さを感じます。

 

《次回のアコギ》

 次回の紹介アコギは、大変レアな1本、S.Yairi YD-505Fです。