ご覧いただきありがとうございます。今までに集めた手持ちのギターをできるだけ詳細に説明して、様々な方からご意見をいただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。なお、サウンドの印象については、あくまで主観的なものですので、ご理解ください。
初めてご紹介するギターは、Jumbo J-85 です。長野県の工房で田原良平氏が主宰を務めた田原楽器のオリジナルブランド『JUMBO』の最上位機種です。田原楽器は、数々のOEMなども引き受けた工房で知る人ぞ知るジャパンヴィンテージブランドです。この個体は1973年に製造されました。
サイド・バックはハカランダ単板を使用した贅沢な仕様で、D28を意識したドレッドノートのトラディショナルなシェイプに単板スプルーストップ、マホガニーネックです。
ワイルドに広がるハカランダ特有の硬質で張りのある音色は、ボリューム感もあり最高です。大鳴りはしませんが、ストロークプレイでガツッと弾きたい方には満足度の高いギターではないかと思います。
(画像①)重厚感のあるボディーです。
(画像②)左下の補修痕が気になります。
(画像③)ネック裏もきれいです。
(画像④)きれいな木目です。
(画像⑤)バックに補修歴はありません。
(画像⑥)ロゴもきれいに残っています。
(画像⑦) サイドもきれいです。
(画像⑧)
(画像⑨)シリアルは85306です。
(画像⑩)牛骨のロングサドルです。
《まとめ》
重厚な作りで、田原楽器の技術の高さがうかがえます。Jumboはトップ板が薄いということが言われていますので、比較してみました。J-85は2.96㎜ですが、Martin D-18は3.12㎜、S.Yairi YD-307も3.12㎜、Yamaha FG-180は3.31㎜、Morris M-LTDは3.29㎜、Cat'sEyes CE-1200Mは3.46㎜と誤差はあるもののやはりJumboのトップが薄いというのは本当のようです。
《次回のアコギ》
次回の紹介アコギは、YAMAKI R-100です。