フェールセーフを入れられないシステムの場合は
firmwareなど、プログラム容量があまりないシステムにおいては、フェールセーフを入れたくても入れられない場合があります。
どれを入れてどれを入れないのかを選択するのも設計の醍醐味ではありますが、携帯電話向けなどのようなシステムの場合は、「仕様書に注記を入れておく」という対処方法もあります。
仕様書に入れてあれば、動作がおかしくなる操作をされた場合でも「その操作をするとそうなることは分かっている。容量の関係で対処が入れられないので、仕様書に注意書きを入れている」という説明ができます。
言い訳苦しく感じなくもありませんが、「チェックから漏れていた」よりも「対処はいれていないが、ちゃんと把握している」では、ユーザが受ける印象が異なります。
その印象が品質への評価につながりますので、仕様書を有効に使ってフェールセーフしておきましょう。