未然防止型設計における設計レビュー手法 - DRBFM | ソフトウェア不具合をゼロにする!

未然防止型設計における設計レビュー手法 - DRBFM

未然防止型設計では、設計を変更したことによって発生するかもしれない不具合(心配点)に注目します。その心配点が起こらないということが、論理的に説明できればOKです。もしなんらかの不具合が発生するのであれば、その原因を追究して対処します。


「設計段階で心配点を洗い出して、あらかじめ対処する」ので、未然防止となります。



さて、ソフトウェア開発においては、設計したらレビューを行ないます。いわゆるデザインレビューです。


レビューで重要なのは、第三者の目で見てもらうことです。人間はどうしても思い込みやミスをおかしてしまいます(ヒューマンエラー)。ですので、第三者に見てもらうことにより、設計者が気付けなかったヒューマンエラーをなくすのが、レビューの1つの目的となります。


未然防止型設計におけるデザインレビューは、DRBFMと言います。


DRBFMとは、「Design Review Based on Failure Mode」の略称です。日本語に訳すとすると「故障モードに着目したデザインレビュー」となります。組み込みソフトウェアの場合は、故障モードは「不具合」と置き換えた方が分かりやすいと思います。


冒頭で述べましたが、未然防止型設計では、心配点に着目して設計を行ないます。そのためデザインレビューの場では、


・あげられた心配点以外に、心配点はないか

・心配点の分析・対処方法は適切か


に集中してレビューが行なわれます。


第三者の目によって、漏れているものはないか、また、その設計でOKなのかをチェックすることでヒューマンエラーをなくし、さらなる未然防止を行ないます。