試験項目が増え続ける理由 | ソフトウェア不具合をゼロにする!

試験項目が増え続ける理由

『試験仕様書に基づいて試験を実施し、すべての試験項目についてOKであることを確認。その上で、ソフトウェアはリリースしたにも関わらず、試験を通ったはずなのに市場で不具合が発生。解析してみると、既存の試験では未確認だったために見逃されていた。再発防止として「不具合だった箇所を確認するための試験項目を追加する」という対策をした』


影響範囲が不明なまま仕様を変更・追加すると、いずれどこかで不具合が発生します。その度に試験項目は追加され、しかも減ることはない。試験項目は増える一方となります。

組み込み系ソフトウェアは機能がたくさんあるため、元々の試験項目も多いです。よって、試験に時間がかかります。その上で試験項目が増えていくと、さらに試験にかかる時間が増大。不具合を出さないために必要な時間とはいえ、効率は悪いです。


未然防止型の設計手法は、増え続ける試験項目を減らすという側面を持っています。試験が膨大で困っているのであれば、未然防止型設計に興味を持っていただければと思います。