79年前の3月10日、町も人も焼き尽くされた。東京大空襲の日である。  

6年前、仙台堀川公園を散策した時に戦禍の記憶を残す祠を見つけた。

江東区千石一丁目に地蔵尊の祠がある。
慰霊と、戦禍を繰り返さない誓いを込めて創られた千石地蔵尊。


幼い子を抱いた親、叫びつつ逃げ惑う人々。炎は、夜空を明るく照らし真っ赤に染めた。 

折り重なり倒れた人々、子供もろとも焼かれる親。

人々の下敷きになり、埋もれて生き残った人もいる。
助け出されて見たものは、数え切れない程の遺体だった。

犠牲者の苦しみ、生き残った人の悲しみと絶望感を思うと胸が締め付けられる。

  
正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求することが、日本人の指針であることを、今一度、胸に刻んでほしい。