炙るとバターの香りが漂った。
震災後の原発事故で工場が閉鎖したパン屋さんがある。
浪江にあったサンメリー。
あれこれ奮闘の末、まずは仙台で店を再開することになったという。店の名はレ・ピコロレ。
今日の朝餉は、その店のパン。
到来物である。
有り難く頂く。
程よい歯ごたえで、味わいもお腹も満ち足りるパンだった。
一昨日、地元放送局で話題にしていたのだが、直ぐに到来するとは思いもよらず、なんとも嬉しい。
放送では、店長が毎週パンを携えて浪江に通う様が報じられた。
笑顔でのやり取り、嬉しそうにパンを買う人々、柔らかな物腰ながら力強い思いの店長さん。
このパンは笑顔を呼ぶ。
やっぱり愛着が笑顔の素かな。