77年前のこの日、昼に玉音放送が流れた。
天皇陛下が人々に向けて、日本の敗戦と降伏を宣言したのである。
(終戦の詔書:国立公文書館 2019年5月来館時)
何年経とうが、見過ごしてはならぬ。
戦争というこの世の地獄。
夢や希望を諦め、平穏に生きることも叶わず、
家族や大切な人を思いながら、苦しんで死んでいった人々。
戦争犠牲者の切なる思いを拾えば、決して戦争を受け入れることはできない。
私たちが最も大切にし、尽力すべきことは何か。
戦争ではなく、和平を尊び交渉できる政治。
そういう世の中であるように、学び、思いを共有することだ。
我が国の憲法は、その高邁な理想と世界の先駆となる目標なのである。
違えてはならない大切なものであり、先人の切なる思いが込められている。
(日本国憲法:国立公文書館 2019年5月来館時)
戦後、GHQだけでなく、国民の中からも憲法は自主的に考案されていた。
こうした国民の意志の高まりと共に、考えを摺り合わせて憲法は成立した。
一方的に押し付けられたものではない。
為政者は、改憲よりも、まず、この理想を貫くことに尽力すべきなのだ。
改憲に傾く政治家は、すべき努力を諦めた政治家である。
自ら実力が無いと吐露し、さらに努力もできないと言っているようなものだ。
そんな政治、そんな国にしてはならない。
私たち主権者は、浅薄なまま口車に乗ってはいけない。
今一度、戦争を知り、平和を考えたい。