ご厚意で公開された皇居乾通りをゆるゆる歩く。
もう冬だというのに、まだ秋の景色広がる東京。
皇居の木々も、日に照らされて、赤や黄色の葉を輝かせる。
皇居では時々、除草や清掃をする勤労奉仕が行われるが、その始まりは東北人によるものだった。
昭和20年5月の空襲で、東京駅は外観が残ったものの、屋根と内部は焼失。
この時、皇居も被災し、一部(当時のお住まい)を焼失している。
終戦から間もなく、昭和20年12月に、市民から申し出があって片づけが始まった。
その市民が、宮城県栗原郡の有志であった。
(参考:宮内庁『皇居勤労奉仕のご案内』/河北新報2017年2月18日『両陛下の思いに感謝し勤労奉仕』)
フユザクラやツバキも美しく彩る皇居乾通り。
普段は通れぬ道を歩き、初めての景色を見る。
穏やかな場所である。
きっと、様々な方々の、思いやりの空気が流れているからだろう。