爽やかで甘い香りと味。

まるで果汁その物のよう。

なんとも見事で格別の風味。

閖上を支える、名取の水と緑と風を思う。

 

「うめぇべ」

「うめぇなや」そんな声が聞こえそう。

 

名取にはセリ田がある。古来、いい湧水があるから、セリ田が出来たという。

 

「んだがら、セリ田んとこの水使ったんだ。」

名取閖上の酒造りの話。

 

セリ田の地下水と、舘越辺りの米と、浜で作られ津波後に上余田で復活したクールボジャメロンが、うまい酒になった。

 

昨年秋、初めてできた「メーヴェ」という酒。

閖上への励ましを込めた新しい名物。

 

物作りと売り買いで、人の思いが伝わっていく。

海と陸との結びつきが見え、名取の土地柄の良さが伝わってくる。