年神の 徳の餅食み 再起念ず       | ふくらく通信「ゆるゆる歩記」

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東北人です。日々思う事や、ゆるゆる歩いて見つけた町の魅力など、なんだりかんだり語っています。

暦は「鏡開き」と告げている。

正月に年神様を迎え、供えてあった鏡餅を食む(はむ)日だ。

 

鏡餅には、年神様の徳が宿っているので、それを食べて、新たな命の力と良い運気を頂くのだという。

(参考:日本鏡餅組合)

 

 

あの震災から、もうじき2年となる2013年1月。

まだまだ沿岸部は片付けが続き、家の再建もままならぬ人々は多いが、今年は鏡餅を供えて正月を迎えた人も増えたのではなかろうか。

 

 

私らにとって餅は、お供えやもてなしに用意して食べる、特別な食べ物だ。

大昔から、日本人にとって米は、とても大事な糧であった。

 

 

米は、四季を通して様々な手間をかけて育てた末に実る。

その米を炊いて搗き、なおも丹精して出来たのが餅である。

 

 

だからこそ、日本人は餅を、生命力や神仏の徳が宿る特別なものと思うのだろう。

 

さて、そんな餅の力を賜るべく、鏡餅を入れて作った汁粉を食べよう。

震災からの再起には、やはり人々の元気や根気が必要だもの。

 

   鏡開きの汁粉