3・11と仙台での暮らし | ふくらく通信「ゆるゆる歩記」

ふくらく通信「ゆるゆる歩記」

東北人です。日々思う事や、ゆるゆる歩いて見つけた町の魅力など、なんだりかんだり語っています。

毎日会社に行く連れ合い。仕事はあの日から一変。

 

顧客の安否確認、補修の手伝い等々、時々津波被害の地へ行き、畳を上げて土砂を片付ける。

それを、ほっとする日常に引き戻してやるのが私

 

あの日、連れ合いは帰宅できないかもしれないと思ったが、同僚の車に乗せてもらい帰って来た。乗せてくれて感謝。

 

震災直後、私は震災暮らしの準備をし、停電の中で時々歌いながら過した。

 

地区は水が出たが、水道管がどうなっているか分らないからと水を汲み置きし、非常用に備蓄してあった食料を確認、ラジオやカセットコンロ、蝋燭や懐中電灯、非常用袋を出す。

 

一息ついて歌う。「りんごの歌」「東京キッド」「ああ、上野駅」懐メロが出てくる。

あの軽快なリズムや、共感できる歌詞がいい。

 

震災から1ヶ月を過ぎた。再生復興へと、かつて行ったあの町、出会った人や物を思い起こしながら、学び考える日々。

 

町の魅力を記録し、伝えたい。

 

趣味であって生業ではないから、原点なんて笑われるかもしれないけれど、私の拠り所でもある。

町の応援、続けたい。