茂庭氏は、伊達の重臣

 

仙台市から北東へ32キロ進むと、古川や三本木、鹿島台に隣接する「松山」という所があります。

江戸初期に、茂庭周防良元が領地としました。

 

 茂庭周防良元は、以前からあった「千石城」を数年使いましたが、後に千石城の西向かいに「上野館(松山館)」を築いて隠居したそうです。

 

さらに、その数年後に良元の子である周防定元も移住し、上野館が茂庭氏の居住地となり、松山の統治の中心地となったということです。

それ以降、明治維新までずっと、松山は茂庭氏のもとで町が営まれていました。

 

松山は酒造の町に

 

上野館の周辺は、今も松山の町の中心地ですが、江戸後期には酒造が盛んになったといわれています。

昭和48年に、老舗の4つの蔵元が合併して「一の蔵酒造」となり、松山では現在、その協力を得て「酒ミュージアム」が運営され、酒の歴史を伝承しています。

 

芳醇さが魅力の松山土産

 

さて、その松山の酒は、もっと広く楽しめるように、飲むだけでなく菓子としても工夫され、松山の土産に良い品が作られていました。

 

旨い「酒ケーキ」です。

                  松山酒ケーキ

                

きめ細かく柔らかな生地が、芳醇な酒をたっぷりと含み、穏やかな甘さと酒の旨みが口いっぱいに広がります。

酒も甘い物も好きならば、時々恋しくなる品なのでした。