今年もクリスマスが近くなって、倉庫からクリスマスツリーセットを引っ張り出して、会社玄関に飾っております。
ちなみに韓国ではクリスマスが休みで、一方で日本は天皇誕生日が休みで、お互い微妙に休みの日がずれます。
↑これ、もともとはサンタクロースがいて、でっかいトナカイもいて、もっとにぎやかなセットだったんだけども、
段ボール箱から人形を出して並べてみたら、トナカイは足が立たないしサンタクロースは擦り切れてみずぼらしくなってるし、けっきょく写真のように小さいトナカイと雪だるま1個だけを並べるにとどまりました。
そのほかにも、雪の結晶とか玉とかの装飾が劣化してたので、総務の担当者がその上長に対して
「新しく買ってもいいですか?」
「ルドルフも買っていいですか?」
というお伺いを立てに来たそうです。
・・・ルドルフって何?
日本人でも知ってる人は知ってるようですが、サンタが連れてるトナカイのうち、先頭にいる奴の名前が「ルドルフ」だそうですね。
わたしそんなこと知らなくて、へえー、トナカイに名前があったの!!ととても驚きました。
日本語で言うところの「赤鼻のトナカイ」の歌詞にはルドルフなんて名前は出てこないでしょ。
真っ赤なお鼻のー、トナカイさんはー、いつもみんなのー、笑い者ー、、、
ですよねえ。
もとの英語の歌を調べたら、
Rudolph, the red-nosed reindeer had a very shiny nose.
And if you ever saw him,you would even say it glows.
All of the other reindeer used to laugh and call him names.
冒頭でいきなり名前が出てくるんですね。へえー。
さらにこの歌は韓国でもよく知られた歌だそうです。スタッフが軽く歌ってくれました。まったく同じメロディでした。
루돌프 사슴코는 매우 반짝이는코.
만일 내가 봤다면 불붙는다 했겠지.
다른 모든 사슴들 놀려대며 웃었네.
↓直訳
ルドルフの鹿鼻はとってもぴかぴかしている鼻、
もしわたしが見たら、火がつく(ような鼻だ)と言ったろう。
他の鹿たちはみんなでからかって笑った。
韓国語でも冒頭から「ルドルフ」と名前を出していて、英語をある程度忠実に訳しているように見えますね。「赤い」と言わずに「火がつく」という表現にはなっているみたいですけども。
一方、日本語は意訳している感じになってますね。というか、if you ever ~の行を省略していると言った方が合っていますかね。
歌詞の文字数(音節数?)が違うもんだから、それぞれの冒頭の歌詞に音を付けて歌った場合、「赤い鼻のトナカイがいて、みんなから笑われている」という意味のところまでで、
日本語→ 8小節を要します。
韓国語→ 12小節を要します。
英語→ たぶん12小節。楽譜見てないけど文字数からしてたぶん12。
こんな感じで当然ずれる。
日本語バージョンは、冒頭では「音符」と「歌詞の意味」との対応関係が英語・韓国語と違ってちょっとずれているようです。日本語バージョンは、要は4小節短く歌ってしまう。逆にこのあとに続く歌詞のところでは、長い小節を充てていくのでしょうね。
作詞家なのか翻訳家なのか知らんけど、訳すときに苦労してこうなったのか、それとも遊び心を出したからこうなったのか?面白いものですね