こどものころは、ロースとかカルビが好きでした。
社会人になってからはタンやハラミが好きで、
30代近くになると、さらなる内臓の深みへとはまっていきました。
そんなわけでわたしが焼肉屋に行くと、
①タンとハラミ、内臓一通り、
②ビール
以上で十分満足します。
あればあったでカルビやらなんやらはありがたくいただきます。米は要りません。
そしてここ韓国の牛焼肉。
日本では、韓国こそは牛焼肉の本場だとかいうイメージがあるらしいですが、実際はそうでもないです。賭けてもいいけど「総合的には」、日本の焼肉のほうがうまいです。牛焼肉を食うためだけに韓国に来るぐらいなら、航空券代をそのまま日本の焼肉屋に払ってあげてください。
一般的には、韓国の牛焼肉屋には多彩なメニューがありません。
特に、「うまい肉」と「うまい内臓」をいっしょに食わせてくれる店をわたしは知りません。両方あったとしたら片方はまずい。そして、タンを食わせてくれる店も知りません。首都にはあるでしょうけど、田舎の悲しさですね。なお、内臓専門店に行っても、大腸だけとか、やはり守備範囲は狭いです。
このように、わたしは韓国の牛焼肉については大きな不満を持っています。決してまずいわけではないです。うまいです。要は、店1軒で満足できない状態であると言いたいわけです。
そうはいっても、ないものねだりはできません。韓国で肉を食う時は、はしごすればいいのです。
そういうわけで、「ハラミ専門店」に行きました。韓国語でハラミのことを「アンチャンサル」と言います。こちらでも人気があって、高級部位にあたります。ちなみに「サル」が肉で、その直前の言葉が部位を指します。
手前右の黒い壁は、のりです。いわゆる韓国のりではなく、韓国のりに油と塩がかかるまえの状態の、そして寿司も巻けそうな頑丈なタイプのでかいのりです。
これにネギのキムチとか青唐辛子とか焼けたにんにくをのせて、肉といっしょに食う。
変化球ですが、たまに食うととてもうまいです。
では2巡目、次は何の肉を食うかなと思ったころに会計。4人でじゃんけんして負けた奴が払う。で次の肉に向かう。そんな感じ。
余談ですがこの店に入る前に内臓焼き放題の店に寄って、そこそこ繁盛している店ではあったんですが、「質の割に値段が高すぎる」と同行スタッフたちが怒って、席についてつきだしが出た時点で急に席を立って帰る、という一幕がありました。
そしてこのハラミ屋はうまかったんだけど他に客が全然いない、という状態。
うちのスタッフはなかなかにシビアな審美眼を持っているなと思いました