人生、抑圧に甘んじているばかりでは海外で犯罪を犯した末に刑務所にいれられてるのと同じなので、欲望のままに麻婆豆腐を作った。
麻婆豆腐のタレという商品が韓国にもあるんだが、そんなもん信用ならん。ぜったい甘く進化している。したがって調味料から無理やりそろえて作った。
原料:木綿豆腐、ネギ、豚ひき肉、豆板醤、醤油、ごま油、しょうが粉末、黒コショウ
料理や韓国に詳しい人は、あれがないのはレシピとしておかしいとか、あれは韓国にもあるよとか指摘できるんでしょうが、とにかくなかったんだから勘弁してください。
むかし学生だった頃、立川のグランデュオに陳健一の麻婆豆腐を食わす店っていうのが開店して、そこには1,000円の麻婆豆腐ライス(と別注文の杏仁豆腐)しかなくて、それを食っておおおーと思って、家に帰って麻婆豆腐を作ったことがあった。2001年か2002年のことです。
記憶では、甜麺醤と山椒がかかせないキーアイテムだったんだが、売ってないものはしょうがない。片栗粉もなかった。というか正確には、片栗粉は売ってたかもしれないんだけど、韓国語がわからなくて見つけられなかった。
そんなわけで出来上がった料理は、「豆腐とひき肉とネギのピリ辛醤油煮込み」になった。
いまでも立川には麻婆豆腐屋はあるのかな?
あれは山椒がすごく効いていたっけなあ。やはり山椒がないと、豆腐の醤油煮込みにすぎないものができあがるな。
でもまあ、いいじゃないですか。
買い物してて、自由な創作のよろこびを感じましたね。本来の生活とはこうでなければ。人間は、創作しなければ生きている意味がない。そう思いませんか