くだらん職場日記の不定期代打第3回は、結婚行進曲


高貴な「クラシックっぽい」作品が多くて、実際に弾くまでは興味ありませんでした。
しかし演奏してみると、
・理知的な範囲内だが意外にごつい。楽譜1ページまるごとコンフォーコ(=with fire!)でぶっ通すことも、、、
・いたずらに速いだけではなくて、アンサンブルが自然と「流れていく」気持ち良さもある
・とはいえ速いことは速いのでハイレベルな運動神経が必要で、挑戦を受けているかのごとく燃える
といった、低弦奏者としては抱えておくべき大事なレパートリーだったりするわけで。
以下思い出↓
・N響
そのむかし、N響がオールメンデルスゾーンプログラムをひっさげて岡山にやってきました。
ちょうど楽器を始めたころで、最安値チケットを買って聴きにいきましたが、開始30分くらいで退屈になって寝ましたね。
クラシック初心者には高級すぎましたねえ
・交響曲第3番「スコットランド」
メンデルスゾーンの交響曲と言えばこれ?でしょうか。
統計をとったら多分、木管楽器やバイオリンな人々がファンを占めていることでしょう。
最低弦はCDから聴こえるレベルだと、特に2楽章はガサガサドコドコ言ってるだけです。生で聴かないと何の音かは判別不可能なはず
ある程度技能レベルが高くてかつ叙情性を渋く表現できる大人向けです。
若々しい解釈はあまり好きではありません
・交響曲第4番「イタリア」
だいたいメンデルスゾーンの曲は歯が立たない記憶ばかりですが、この作品だけは幸せなイメージが勝ちます。
職場の同僚をはじめて演奏会に呼んだときに弾いた曲のひとつなので。
オールイタリアプログラムで、ヴェルディとレスピーギと組み合わせ。華やかなプログラムだけど、ど下手なオケだったし
「ぜってーこいつら寝ちまうな」
と、びびりながら招待していたのに、意外にみんなにけっこう喜んでもらえてうれしかった。週明けの朝礼が気分よかったです
ストイックに技術を極めるだけがオケの楽しみ方ではないことを教わった気がします。
でもそれはそれとして、やっぱりキッチリと音程・迫力揃った名演を聴かせてあげたかったな。
職場の若手兄貴と慕ってた人の奥さんも来てくれていて、後日おれに向かって
「○○ちゃん(わたくしのあだ名)さー、女の子呼んだらイッパツで落とせるのに、なんでやらないの!」
などとくだをまく。
「姐さん、そう簡単にはいかんよ」
と返す。
そりゃあふだんまっ黄色の作業服着てる奴がクラシック演奏会にいきなり出てたら、何割増しかでかっこよく見えるわな。
が一方で、鏡の前で練習しといてよかった。。。と胸をなでおろす。
等々まだまだ続くがだいたいこんな感じ。
3楽章の適度に流れる感じと、やはり幸せな1楽章がお勧めですね。
ただ、逆説的ですが、演奏するのはお勧めしません。メンデルスゾーンは「聴く」ものです。できれば。
ベースを弾いたら、敗北感を味わいますぜ