トムソン・ポンス・プロッター・レーザーカット

紙パッケージの仕上がりを左右する型抜き加工法を比較してみましょう!

 

こんにちは!

印刷営業歴23年、取り扱った印刷物10,000点以上の

福富康一(福ちゃん)です。

 

今回は、紙を型抜きする際に使用される代表的な加工方法についてお話しします。

この記事では、次の4つの加工方法をご紹介します。

  • トムソン抜き
  • ポンス抜き
  • プロッターカット
  • レーザー加工


それぞれの加工方法の特徴、長所、短所を詳しく解説しますので、

あなたのプロジェクトに最適な方法を選ぶ参考にしてくださいね。

 

 

木型を使って高速打ち抜き!トムソン抜き

 

 

 

トムソンという打ち抜き機を使って型抜きする方法です。

木型をセットして、面を切り、厚紙を打ち抜いていきます。

●特徴

・木型を使用して紙を打ち抜く方法
・折り罫をつけることができる
・自動製函が可能なので、ワンタッチ型などの便利な形状に仕上げることができる

※自動製函(じどうせいかん): 打抜き、罫線入れした平たい状態の箱をベルトで機械に流しながら折りたたみ、糊付けして所定の紙箱の形状に仕上げること


●長所
大量生産に向いている: 木型を一度作成すれば、スピーディーに大量の紙を加工できます。
高精度: 正確な寸法で打ち抜くことができ、品質のばらつきが少ないです。
ワンタッチ型など便利な形状に加工できる: 折り罫をつけることで、自動製箱ができるため、ワンタッチなどの組み立てが容易な形状に加工ができます。

●短所
初回コストがかかる: 木型の版代が初回にかかるため、初期コストが必要です。
トメが必要: トムソン加工にはトメが必要です。(トメについてはこちらのブログをみてね)

 

 

金属刃で重ねて打ち抜くポンス抜き

 

 

 

金属の刃を使って、25枚〜50枚くらいの紙を重ねて抜くのが「ポンス抜き」です。

1枚ごとに微妙に大小ができますが、トメが無く打ち抜けるので、紙ラベルなどに使われます。

 

●特徴
・金属のポンス(刃)を使用して紙を打ち抜く方法
・小ロットから大量生産まで対応可能


●長所
コスト効率: 初回に金属刃を作成する必要がありますが、その後のコストは比較的低く抑えられます。
幅広い生産対応: 小ロットの生産にも適しており、大量生産にも対応できます。

トメが不要: ラベルやメンコなどトメがついてはいけないものでも型抜きできます。


●短所
仕上がりのばらつき: 少しカベル(仕上がりに大小のばらつきが生じる)ことがあります。
罫線が入れられない: 折り罫を入れることができないため折り目をつけることはできません。

 

 

小ロットを自由度高く抜くプロッターカット

 

 

デジタルデータをカッティングプロッターへ送ることでカッティングしていく方法です。

 

カッターを使って切るので、自由度の高いカッティングをすることができます。

小ロット向きの方法です。

 

●特徴
・デジタル制御されたプロッターを使用して紙を切り抜く方法
・高い柔軟性がある


●長所
初期コストが低い: 金型や木型の作成が不要なため、初期コストが低く抑えられます。
少量生産に最適: 少量生産や試作品の作成に非常に適しています。
デザイン変更が容易: デジタル制御のため、デザインの変更が簡単に行えます。


●短所
大量生産には不向き: 大量生産には時間がかかるため、コスト効率が悪くなる可能性があります。
加工時間がかかる: 一つ一つの作業がデジタル制御で行われるため、手動に比べて時間がかかる場合があります。
罫線が入れられない: 機種によっては押し込みだけの罫線をつけることはできますが、自動製函機が使えるほどのしっかりとした罫線にはなりません。点線でカットして折線にする機種もありますが、切れ目が見えてしまいます。
自動製函機での貼りができない: 自動製函機での貼りができないため、ワンタッチ型などの作成には不向きです。

 

 

 

高精度かつ複雑なデザインにレーザー加工

 

デジタルデータをレーザーカッターへ送ることでカッティングしていく方法です。

レーザーを使って切るので、自由度が高く、高精度で、複雑なデザインでもカットすることができます。

小ロット向きの方法です。

 

●特徴
・レーザービームを使用して紙を切り抜く方法
・高精度かつ複雑なデザインにも対応


●長所
非常に高い精度: 細かいデザインや複雑な形状でも正確に切り抜くことができます。
初期コストが低い: 金型や木型の作成が不要で、初期コストが低く抑えられます。
デザインの自由度: デザインの変更が容易で、複雑な形状も対応可能です。


●短所

熱による影響: 加工時に発生する熱が紙に影響を及ぼす可能性があります。
コスト効率: 大量生産には不向きであり、時間とコストがかかる場合があります。
罫線が入れられない: 折り罫を入れることができないため、折りにくい場合があります。
自動製函機での貼りができない: 自動製函機での貼りができないため、ワンタッチ型などの作成には不向きです。

 

 

  あとがき

 

トムソン抜きは、レーザー加工のような高精細な打ち抜きはできませんが、罫線をしっかりと入れられるため、他の抜き方と比べてそれが大きなメリットになります。

この罫線を入れる作業を「罫入れ(けいいれ)」と読んでいます。

良い罫入れには熟練の職人技が必要です。

実際にトムソン抜きをしている様子を撮影した動画がありますので、興味のある方はぜひみてみてくださいね。

↓↓↓

大洋印刷(東広島市)のトムソン抜きの様子です。

2024年5月28日現在で97000再生していただいてます!ありがとうございます!!

 


福富が所属している東広島市の大洋印刷では、トムソン抜き、ポンス抜き、プロッターカットの3種類の加工機を取り揃えています。各加工方法には得意、不得意があります。

それぞれに特徴があるので、あなたのプロジェクトの目的や予算に応じて最適な方法を選びましょう。

質問や相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

福富がいる大洋印刷(東広島市)は、そんな相談できる印刷会社のひとつ

気になったあなたはぜひ下のリンクからホームページを覗いてみてくださいね!

 

 

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます!

 

福富に相談してみたいと思ったら

福富がいる印刷会社は、広島県東広島市の「大洋印刷株式会社」と申しまして、

トムソン箱を社内一貫生産ができます。

60年以上の実績のあるパッケージ印刷会社です。

 

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気長に待っていただくか、
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