このblogでは日常の人格と切り離して、書きたいことを書くというスタンスから
今回はこの件について触れてみよう。
世界と日本のアダルト業界
三上悠亜さんとCA4LAさんのコラボに端を発した炎上について
御本人から「これ以上、言及することはない」ということで幕引きされ
少しずつ沈静化している印象。
とはいえ、まだ燻ってる感じもある。
そんな中、こんなXのポストを見掛けた。
そんなこと言わなくても、日本のAVはお陰様で世界的に有名ですし、この方も、世界的なインフルエンサーです。ただ、そういう女性が日本女性のアイコンになって、日本社会がそれを持て囃している事が、世界的に日本女性の見られ方にどういう影響を及ぼすか、少しは考えて頂きたいです。
— ayarin (@RknLKP2dszWHqLe) June 29, 2024
そう言えば、世界を見渡した時のアダルト業界の状況とか
その中における日本ってどうなってるんだろう？という興味から調べてみたところ
きちんと論じている人がいるんですね。便利～
（↓過激な写真がなく、淡々と社会学的に言及してくれているので読みやすい）
すごく雑に要約すると
日本は国としてビデオ制作が厳しく規制されておらず
そんなわけで女優さん・男優さんが簡単に参入することができ、
更に日本人のこだわりの文化から様々な企画や演出が高度化していった。
かたや近隣のアジアでは国として規制されていたり非合法だったりするので
結果的に日本のビデオが一人勝ち状態で人気コンテンツとして消費されている状況
という感じだろうか。
あと、この件で調べていたところ、
確か日本は世界で３位？の生産量とか、そんな記事も見掛けた気がする。
ただし、出典はきちんと明記されていなかったし、
他のサイトでは消費量が世界３位とか、まぁ、高いということだけはわかった感じ。
いずれにせよ少なくとも現状の日本国（政府）としては
現状のビデオ制作は一定のルールを守って行われており
厳しく規制する対象になっていない
ということだろう。
ビジネスと国のデザインというそれぞれの観点から考える
こんな前提を踏まえて
日本という国がこれで良いのか？
という点について考える必要があると思う。
大まかにビジネスの観点と国のデザインという観点から見る必要があるように思う。
（１）ビジネスの観点から考える
日本国政府が現状を是とする姿勢という前提に立つと、
エグいことを言うなら、
きちんと外貨を稼ぐところまで行った方が良いんじゃないかなと思う。
いろんな記事を読んだ限り、違法アップロードなどで
無料で見れる状況が蔓延しているようで、きちんと外貨を稼げていないとのこと。
このあたりについて業界とタッグを組んででも
WEBパトロールを強化してでも
コンテンツを守るのが良いだろう。
あと、日本のコンテンツはアジア圏では人気だけど
欧米ではそれほどではないとのこと。
その理由が、日本人が幼く見えることと、モザイクで処理されていることが挙げられている。
前者は価値観の問題なので仕方ないとして後者については
ホリエモンがよく言っているけど
インターネットの世界において、サーバーがどこにあるから、この国のルールを適用する
ということによって機会損失を起こすのって馬鹿げていると思う。
日本人が出演するビデオを日本にサーバーがある会社でアップロードするとモザイク処理が必要で
合法とされている国にサーバーがある会社でアップロードすればモザイク処理が不要。
そのために海外に会社を作ったパターンとして
ガーシーさんの話の時に名前が挙がった高橋理洋氏がやっていた気がする。
ここで得られた法人の利益に対して、法人税が日本には収められないと考えると、
何やってんだ、という気もする。あくまでもビジネスとしては。
いずれにせよ、方針とビジネスが上手く繋がっていないのは、
その点において、なんだかなぁと思う。
（２）国のデザインの観点から考える
ビジネス的観点から言えば前述のように強いコンテンツなので
きちんと売っていった方が良いということのなるが、
一方で、日本という国や、日本人女性を世界でどのように活躍していってもらうか
という観点に立った時に
国として低俗であるとか
女性の貞操観念が低いとか、
男性より相対的に女性の平均年収が低いことと関連付けて
セクシー女優の仕事をせざるを得ない環境、
などのように誤解されることは
性産業以外で日本人女性が進出していく時に変な誤解を解くという大きな作業を
一工程増やしていることになり
少なくとも同性としては迷惑な環境だなと思う。
あと、現時点で未だ上手く言語化できないのだけど
先進国を名乗る国が性産業を主力コンテンツとするというのは
国の品格として残念で
その国に所属していると胸を張って言いたくないな、と思ってしまう。
他に強い産業を持てない国なのか・・・って。
このあたりは最終的に政府がきちんと考えるべきなのかなぁ。
少なくとも現時点では「問題ない」という見解なんだろうか。
実際に海外で活躍している女性に向けられている眼はどうだろう
ここまで色々書いてきたけど
実際、本当にここまでの色眼鏡で見られるものなのか
現在、海外で活躍している女性が
日本女性に向けられた偏見で本当に活動しにくくなっているのか
そのあたりも踏まえて最終結論を出す方が良いんだろうけど、
少なくとも現状のように偏見があって外貨も稼げないというlose-loseの状況は
一番損な気がする。
おわりに
三上悠亜さんとCA4LAさんのコラボの話に端を発し
未だTwitter上での論争は続いているが
それはそれとして、
これまで性産業についてここまで色々調べようなんて思ったことがなかったので
色々考えることの多い論点だったな～、という感想。