漫画の無料公開という沼
今年は2月上旬に諸般の事情により時間を持て余すことがありました。
時間を持て余しているものの、外に出るわけにもいかなかったため
もっぱらスマホを使って時間を潰していたわけですが、
その中で役立ってくれたのが無料漫画のサイト。
元々、Bookliveを以前から利用していたことが関係しているのか
以前からSNSに関連する漫画サイトの広告が時々入り込んでた。
2月は持て余している時間もあったので
ある日、この作品、面白そうだなぁ~と思って手を伸ばしたのが最後
次々と様々なタイトルがオススメされてくる(笑)
ビジネスのファーストタッチの設計がうまいな~
期間別で無料漫画のラインナップも変えて上手に見せているあたりも
インターネットの時代にアジャストした設計。
ただ、有料課金する人が何割くらい居るのかを見ながら
常に設計の見直しが必要なんだろうなという気がした。
昔、西野(亮廣)さんが「(絵本の)無料公開の時代は確実に来る」と言っていて
実際に今はそれが当たり前になっているけど、
漫画の業界も少しずつきちんとそれが設計されているな、という印象。
あと、単話売りというのかな
絶妙に誤って次の話を有料で買ってしまうようなボタンになっているのも
ずるいな~という感じ
どうでも良いけど、識学とか行動経済学の人とかが
この分野で活躍できる幅はまだありそうだなぁ。
そんなわけで「めちゃコミック」という沼にまんまとハマってしまいました(笑)
余談|出版業界の問題ってこんな感じだったかな?
日本の出版業界の問題が囁かれて久しい。
そもそも失われた30年で給料が上がらない時代において
お小遣いが減少、娯楽に掛けられるお金が減少。
インターネットの普及により娯楽のバリエーションが大幅に増加しているため、
漫画という選択肢は one of themになっている。
いわゆる可処分時間の争奪戦。
そして、更に人口減少。
たしか「漫画は有料であり、相対的に高級な娯楽になってしまった」
という記事を何処かで見たような記憶もある。
日本語という世界におけるマイナー言語の壁も海外にマーケットを広げる意味では
一手間必要ということになるから
パイを増やすことの苦労は大きそう。
この他、ふと気になったのが
書籍の価格って据え置きになってしまってるけどこの問題って放置されてるなぁ。。。
実態があるかどうかは別として
2023年終盤から2024年に掛けて、株価が上がっているけど
例えば続き物の漫画だと1巻と10巻・20巻の価格は同じになっていることが多い気がする。
失われた30年のように物価が上がりも下がりもしなかった時はそれで良いのかもしれないけど
インフレ3%程度の世の中になるのであれば、
価格の柔軟性が受け入れられる文化を作っておく必要があるんじゃないかな。
向き合うべき課題が山積している業界だなぁ。